日高産のクリと韓国酒マッコリを融合させた「マックリ」

日高産のクリと韓国酒マッコリを融合させた「マックリ」

 日高市特産のクリと韓国酒のマッコリを融合させた「マックリ」の販売が始まった。武蔵台を拠点にクリを使った地域活性化に取り組む「クリメンプロジェクト」が昨年商品化し、今年もクリの季節に合わせて製造。同プロジェクトは、日高産のクリの生産から消費までの流れを構築し、知名度アップのため魅力的な加工品の創出や販路拡大を目指して活動しており、マックリの商品化にあたっては、高句麗からの渡来人が移住し日高周辺を開拓した高麗郡建郡1300年の歴史から、韓国酒マッコリの活用を思いついた。

 同プロジェクトは昨年、インターネットを通じたクラウドファンディングで広く出資を募り、マックリを商品化。

 材料のクリには、埼玉県の生産量が全国1位を誇り、日高で栽培が盛んな大粒で甘みの強い品種「利平栗」を使用し、皮を剥いて蒸したクリを裏ごしして乾燥させ粉末化したものを韓国のマッコリメーカーへ輸出し、世界三大鉱泉水の一つを使って醸造。計2800本を製造し再び日本へ輸入した。

 マッコリ特有のまろやかな甘みとともに、クリの風味が感じられる口当たりの良い酒に仕上がり、好評を得た。日高市商工会が高麗の郷ならではの魅力ある商品を認証する「高麗の郷ブランド」の認定も受け、市のふるさと納税の返礼品にも追加された。

 今年は、アルコール度数5%の「マックリ」1500本、アルコール度数10%の「プレミアムマックリ」1300本の計2800本を製造。いずれも750ミリリットル入り、価格はマックリが1080円、プレミアムマックリが1944円(いずれも税込み)。

 クリの節句とも呼ばれる9月9日の「重陽の節句」に合わせて販売を開始した。日高市内ではなかや商店(栗坪)、十一屋(女影)、河内屋酒店(栗坪)、水村商店(高萩)、山岸屋(原宿)の5店舗で取り扱うほか、16日から10月1日まで巾着田で開催される曼珠沙華まつり、11月の日高市民まつりなどでの販売を予定。インターネットでの注文をwww.kurimen.comで受け付けている。

 また、未成年やアルコールは飲めないという人のために、アルコール成分を含まない洋菓子として「マックリゼリー」を商品化。こちらは栗こま娘本舗亀屋(原宿)で1個216円(税込)で販売されている。

 日高市内のクリ生産者の間では、高齢化・後継者不足の悩みを抱える生産者も多い。同プロジェクトは、生産から消費までの流れを構築し、日高のクリの魅力を未来に残していきたいと、クリの認知度を高めるため、魅力的な加工品の創出、販路拡大を目指して活動。焼栗販売や生産者のホームページ作成支援なども行っている。

 今後は生産分野にも力を入れたいと、今年8月には「株式会社クリメン」を設立。クリメンプロジェクトの活動の中の農業分野などを法人組織が担うことを目的に、農地所有的確法人を目指す。

 「生産から消費までの流れをしっかりと作っていき、クリを日高の魅力の一つとして未来に残していけるよう努力したい」と意気込む同プロジェクトの今井小次郎さん(35)は、「昨年は多くの方に支えられ、約3000本のマックリをお届けすることができた。皆さんに支えられて生まれたこのマックリが地域の人々に愛され、根付いていくよう今年も頑張っていきたい」と話している。