市民に愛し親しまれる博物館を目指して――。飯能市郷土館(同市飯能、尾崎泰弘館長)協議会(加藤栄子会長)が8月末に開かれ、平成30年4月1日のリニューアルオープンに向け、名称をこれまでの飯能市郷土館から、(仮称)「飯能市博物館」か「飯能市立博物館」に変更することや、愛称募集を妥当とする事などを決め同館に答申した。

 答申は、11月中旬に開かれる同市議会全員協議会に報告され、市は、12月市議会定例会に飯能市郷土館条例の一部改正案を提出予定。承認された場合、名称変更が正式決定され、30年1月1日の「広報はんのう」で発表し、愛称募集がスタートする。

 同郷土館は平成2年4月、地域の歴史、民俗、考古の3分野の展示に力を入れた歴史博物館として開館。12年3月、博物館法に基づく登録博物館になり、26年に入館者が70万人を突破。「名栗くらしの展示室」を新設し、地域の歴史博物館としての役割を担うと共に、郷土の歴史を子どもたちに知ってもらう学習拠点として機能してきた。現在は、来年のリニューアルオープンに向け閉館し工事中だが、近年の入館者数は年間3万人弱。

 同館改装の目的は、市が構築を目指す「都市回廊空間」の一角を成す飯能河原・天覧山の拠点施設としての位置づけを明確にすること。

 これまでの歴史博物館としての機能を強化するとともに、周辺の自然の魅力を紹介する自然史博物館としての役割も付加し、市内外から観光客らを呼び込み、飯能河原・天覧山、市街、周辺地域に人の流れを誘導するビジターセンターとして整備するために改装工事が進められる。

 この日の協議会には、郷土館に自然紹介機能を付与する事や、特別な場合に限っての一部有料化などの新たな運営方針と、登録博物館としての明確化を図る名称変更、愛称募集の3点について諮問が行われた。

 入館料等の徴収は、例えば昆虫展などパッケージの展示物を借り受け、高額な支出が必要な場合など。

慎重な審議の結果、3点とも諮問通り妥当と認められ、同館に答申が行われた。このうち、名称変更については、委員から指摘を受け、「飯能市博物館」あるいは「飯能市立博物館」への変更が適性とされた。

 また、愛称募集については、自分たちのまちの博物館という市民意識を盛上げ、再開館への期待を十分に高めるためには、来年1月1日の周知開始から、2月中旬の愛称決定まで期間が短い事に懸念が示され、周知に遺漏無きよう注文が付いた。

 名称変更などは、12月の定例市議会で正式決定され、愛称募集は来年早々スタートする。

 答申後、リニューアル後の同館の在り方について、各委員から要望や意見が相次いだ。「これまでの常設展示のPRや事業も是非」「(リニューアル工事期間中に)展示物が新しく出来上がっていくプロセスを少しずつ公開し、4月までに気分を盛り上げていく工夫も」「市民と共に歩む博物館というイメージを持ってもらうため、4月に、企画展示室で市民参加型展示があってもいいのでは」「体験授業として職員が各小学校に出向くときに、直接愛称の募集をしては」など、広報・周知に関連するものが多かった。