飯能市は、市内で発生する大気汚染や水質汚濁など典型7公害等に対しての市民苦情を平成28年度は199件受け付けた。前年度を6件上回った。

 昭和42年に制定された公害対策基本法では、事業や人の活動によって生じる大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭によって広い範囲で生活環境や人の健康に被害が発生するのが公害とされ、これらは総称して典型7公害と呼ばれている。

 同市については、環境担当部署が典型7公害を始めとした、環境分野での市民苦情について対応。平成28年度の苦情件数は199件となり、過去3年間で最多となった。

 過去の公害関係苦情件数は、24年度271件、25年度260件、26年度185件、27年度193件。

 近年の傾向としては、水質汚濁や振動が減少し、7公害以外の空き地の雑草と、生活上でのマナー面など分類できない訴えが増加している。28年度、市民からの雑草とその他の苦情受付件数はともに60件を超え、合わせて全体の6割強を占めている。

 公害別の主な苦情内容は、次のとおり。市の苦情受理日、発生地域、苦情内容の順。内容後のかっこ内は市の対応。

 【水質汚濁】

 ▽平成28年4月13日(大河原)=飯能河原で2~3年前から泡がよく出ている(生活排水、自動車の洗車が原因と思われる)。

 【騒音】

 ▽6月10日(双柳)=事業所からのコンプレッサーの音がうるさい(騒音規制法に該当するものではないが、近隣への配慮を依頼し了解を得た)▽6月16日(東町)=スナックからのカラオケの音がうるさい。深夜まで続くこともある(店主に連絡し、配慮してほしい旨を伝えた)。

 【大気汚染】

 ▽5月31日(井上)=剪定した枝木等を庭で燃やしている。山火事にもつながるので心配である(野焼き行為は禁止となっている旨を伝え、クリーンセンターへの搬入を依頼した)▽1021日(双柳)=焼却による煙が上空まで上がっている。以前、火災になり消防により消火された(随時、パトロールを実施し焼却している事実を確認し、指導することとした)▽1227日(下直竹)=夜9時から10時頃、事業所の敷地に駐車している車のアイドリングがうるさくて困っている(アイドリングは禁止されていることを伝え、社内で周知することとなった)。

 【雑草】

 ▽7月9日(双柳)=隣地に雑草が茂り、害虫も発生して迷惑している(地権者に所有地の適正管理について通知した)▽8月8日(岩沢)=空き地に草が茂り、ごみも投棄され困っている(地権者に所有地の適正管理について通知した)。

 【悪臭】

 ▽8月1日(新光)=事業所からゴムを焼いたようなにおいがする(事業者側で原因調査を行い、相談者へ説明することとなった)。

 【害虫】

 ▽9月16日(飯能)=自宅横の水路でスズメバチが飛んでいる。巣は無いようだ(道路公園課で対応した。ハチが寄り付くヤブガラシの除草を行った)。

 【その他】

 ▽5月6日(上赤工)=野良猫にエサをやっている。そのエサを目当てにタヌキが住み付いた(むやみにエサを与えないよう指導し、了解を得た)▽5月19日(井上)=電子レンジが1台不法投棄されている(回収し、クリーンセンターへ搬入した)▽6月19日(中山)=沢で魚が100匹ほど死んでいる(魚を回収した。水温上昇による酸欠が原因と考えられる)▽1122日(原市場)=リードを付けず、犬を散歩させている(原市場福祉センター出入り口付近のフェンスへ「放し飼い禁止」及び「フンの放置禁止」の看板を設置した)▽平成29年3月10日(阿須)=野良猫にエサをやっていたら注意された。地権者の了解は得ていない(地権者の了解を得ること。エサやりの他、地域住民に配慮した責任ある行動を実施を実施することを指導した)。