飯能市など西武池袋線沿線4市でつくる「県西部地域まちづくり協議会」は、自転車愛好家を呼び込んで、地域振興につなげるなどの狙いで、自転車を分解せずにそのまま車内に持ち込める「サイクルトレイン」の運行を求める要望書を、このほど西武鉄道に提出した。飯能市街地から名栗方面などに伸びる幹線道路では、近年のブームに乗って自転車愛好家の姿が数多く見られ、沿道の店舗等ではサイクルスタンドの設置など、受け入れも進んでいる。

 県西部地域まちづくり協議会は、西武池袋線沿線の飯能・所沢・狭山・入間市の4市が集まり、広域行政によるまちづくりを推進している組織。今年3月には、4市ごとに味処や景勝地などを盛り込んで自転車で巡るサイクリングマップも合同作製している。

 西武鉄道への要望書は、自転車を通じたさらなる地域活性化と健康増進を図るなどのため、鉄道路線でのサイクルトレインの継続的な運行を求めたもの。

 大久保勝飯能市長、藤本正人所沢市長、小谷野剛狭山市長、田中龍夫入間市長の構成4市長が、所沢市の同社を訪れ、若林久社長に手渡した。

 西武鉄道では自転車については分解して専用の袋に収納したものや、折り畳んで袋に入れたものは車内に持ち込める。が、自転車をそのままの状態でサイクルトレインに持ち込めれば、こうした手間も必要なくなり、愛好家にとっての利便はさらに高まり、都市部からの地域への来訪者増の一助になるとも予想される。

 高齢化を迎え、健康長寿社会に向けてウォーキングやサイクリングなど、健康増進に繋がる移動手段となる自転車の良さが見直されている。

 埼玉県では「ぐるっと埼玉サイクルネットワーク構想」により、サイクルイベントの開催、モデルコースの設定など、地域活性化や自転車の交通安全、健康増進の実現に向けた取り組みを進めており、同協議会についても地域振興を視野に自転車の浸透につながる活動を積極的に進めるなどため、今回、要望書の提出に至った。