雨上がりの夜空に 威勢良く囃子の音

雨上がりの引き合わせで囃子の音を響かせる底抜け屋台

 飯能市の夏の風物詩として知られる「飯能夏まつり」が、15、16日に開催され、2日間で市内外から約7万8000人が繰り出した。各町の底抜け屋台が市街地を練り歩き、夏空に囃子の音色を響かせた。16日夕方には一時激しい雷雨に見舞われ、来場者が本部テントや商店、飯能駅などで雨をしのぐ姿が見られたが、まつりの運営に支障はなく、引き合わせなどは予定通り行われた。

 激しい雨が上がり、気温がぐっと下がった16日夜の引き合わせでは、当番町を務めた河原町を筆頭に各町の底抜け屋台が大通りで熱演。河原町の須崎敏夫自治会長は「若い世代が外に出ていく傾向にあるが、祭りに合わせて里帰りしてくれる。今年も若い連中が戻ってきて賑やかに行うことができた」と笑顔を見せた。

 同まつり実行委員会の嶋崎高明委員長(三丁目自治会長)は、「関係者の協力により、雨への対応もスムーズで、事故なく終えることができた。来年は八坂神社の4年に一度の大祭にあたる。より盛大に行うことができたら」と話している。