外来魚駆除や川歩き 入間川守り、豊かさ知ろう

県立飯能南校北側を流れるエコツアーの会場、入間川

 埼玉県の代表的清流、飯能市を流れる入間川で8月6日、水生生物の観察や外来魚問題などについて知識を深める2つのエコツアーが、ほぼ同時刻に開かれる。主催するのは、入間川の水の番人、入間漁業協同組合(古島照夫組合長)。

 実施される2つのエコツアーは「みんなで守ろう!入間川の魚たち」と「漁協と歩く!入間川リバートレッキング」。いずれも、入間川の水中に入り、文字通り、流域を潤し、豊かな生物相を維持保全する河川の姿を体感する。

 「みんなで守ろう…」は、外来種のブラックバスなどによって、入間川の在来の魚が脅かされていることから、刺し網や地引網を用いてブラックバスを捕獲し、漁協関係者らに指摘されている外来生物の問題について考察するツアー。捕まえたブラックバスや小魚も試食する。

 会場は加治橋下流、県立飯能南高校北側で、時間は午前9時半から午後2時半まで。費用は、ガイド・軽食・保険として大人2000円、小学生以下1000円。定員30人。参加者は濡れてもよい服装で、飲み物、弁当、帽子、着替え、タオルなどを持参する。

 入間川のスペシャリスト、入間漁協の組合員らと一緒に加治橋付近から阿須運動公園付近までの入間川を歩くのが「入間川リバートレッキング」。

 この時期、加治橋付近や運動公園など入間川中域で目にすることができる魚はアユ、オイカワ、カワムツ、ウグイ、コイ、カジカなど。エコツアーでは、こうした魚や石裏などに潜むカゲロウやトビケラ、カワゲラなどの水生昆虫、水辺の植物、外来生物の水辺への侵入などについて、専門家からレクチャーを受ける。

 また、淡水魚の料理にも造詣が深い漁協関係者が用意する軽食にも舌鼓を打つ。

 開催時間は午前10時半から午後1時半。費用はガイド、軽食、ライフジャケットレンタル代、保険代含めて、1人2000円。募集定員は10人。飲み物、帽子、チャック付きのビニール袋、着替えなどを持参する。

 両エコツアーとも、集合場所は加治橋袂の飯能市林業センター。ガイドを、ともに入間漁協組合員が務める。当日が雨天、増水の場合は中止。

 申し込み・問い合わせは、入間漁業協同組合(973・2389)へ。