「メッツァ」7月3日着工 飯能共同企業体が請負契約

平成30年秋開業のメッツァビレッジのイメージ写真

 飯能市の宮沢湖畔にムーミンのテーマパーク「メッツァ」を開設するフィンテックグローバル社は、平成30年秋開業予定の「メッツァビレッジ」のインフラ等を含む土木工事について、飯能市の細田建設を代表構成員、矢島工務店、加藤建設工業を構成員とする「メッツァプロジェクト飯能共同企業体」と工事請負契約を締結し、7月3日に着工すると発表した。

 平成31年春オープンの「ムーミンバレーパーク」の建設工事も同日着工するとし、こちらも飯能共同企業体が請け負う。工事請負費はメッツァビレッジが約12億円、ムーミンバレーパークが約34億円。完成予定はいずれも平成30年10月2日。

 北欧のライフスタイルを体験できるメッツァビレッジの敷地面積は、宮沢湖の水面部分を含まず約16・3ヘクタール。施設面積を約6000平方メートルとし、物販施設、飲食施設、宿泊施設、グランピングエリア、ワークショップ施設、催事スペース、駐車場施設などを予定しているが、サウナを併設した宿泊施設、グランピング施設については、計画を再考中という。

 メッツァビレッジはフィ社が開発、保有、管理し、開業後は、入居した小売店等のテナント賃料や同社直営のレストラン、駐車場料金が主な収入源。

 小売店の集まるマーケットやレストランでは、地元飯能と北欧を融和させた商品提供を行い、特色を持つ関連企業や大使館・自治体とのコラボレーションを積極的に推進、オリジナル商品やメニューを開発し、衣食住が一体となった北欧ライフスタイルを紹介する。

 施設は外部専門家との連携により北欧デザインでの統一を図り、地域商材の付加価値を高める。入居企業は飯能を中心とした地域企業と北欧企業を含む特色ある構成とするとしている。

 ムーミンバレーパークについては、同地を開発、保有するために組成した特別目的会社の飯能地域資源利活用合同会社(地域SPC)にフィ社が用地を譲渡し、建設する。フィ社は不動産譲渡の要件が整う7月中旬頃に地域SPCを連結子会社とする予定で、現在は子会社化する前だが、工期短縮等を目的に先行して工事請負契約を締結し、7月3日に着工することとなった。

 ムーミンの物語を主題としたムーミンバレーパークの敷地面積は水面部分を含まず約7・3ヘクタール。施設面積を約7000平方メートルとし、複合施設、飲食施設、物販施設、ムーミン屋敷や灯台、水浴び小屋などのアトラクション・エンタテイメント施設、 フォトスタジオなどが計画されている。