お祝いの風船、青空へ 開校130周年の高麗小

青空へ風船を飛ばす児童たち

 今年12月に開校130周年を迎える日高市立高麗小学校(金子雄二校長、児童数259人)は、記念行事の一つとして17日に「風船飛ばし」を行い、児童や保護者、地域住民が参加してメッセージを付けた風船700個を校庭から青空に飛ばした。

 同小は新堀発育尋常小学校、台分教場、横手分教場を統合して明治20年12月2日、同市梅原に開校。新築や増築を繰り返し、平成13年には現校舎の耐震大規模改修工事が完了した。

 昭和35年に校章・校旗・校歌を制定。校歌の歌詞は戦中戦後に飯能で暮らした詩人の蔵原伸二郎氏が手掛けた。教育目標は「元気」「勇気」「やる気」。

昭和55年には武蔵台小学校開校により児童が分離、分離前には最大で930人の児童が在籍した。現在までに1万2138人の卒業生を送り出している。

 130周年の節目を祝う記念行事は、PTA関係者らによる実行委員会(林延彦会長)が中心となって企画。5月には校庭で児童たちによる人文字などの航空写真撮影を行った。今後、記念誌作成などを進め、12月2日の開校記念日に式典を行うとしている。

 風船飛ばしは記念行事の一つとして行われ、環境に配慮した天然ゴムの風船700個を用意。「高麗小自慢」として児童たちが高麗小の魅力や日頃頑張っていることなどを書き、高麗小の住所や連絡先を記したメッセージカードを付けた。

 当日は晴天に恵まれ、校庭に集合した児童と保護者、地域住民は、配られた色とりどりの風船を手に、カウントダウンを合図に一斉に青空へ放った。

6年生の杉山遥香(とうこ)さん、小池泰空(やすたか)くんは、児童たちの仲の良さや高麗川周辺の美しい景色などをメッセージカードに書き、「空高く上がっていく風船がとても綺麗だった。遠くの人に届いてほしい」、「6年生の時に記念の年を迎え、みんなでお祝いすることができてとても嬉しい」と笑顔を見せた。

 金子校長は、「130周年を機に、児童たちに“高麗小の歴史や伝統を学び、先人の努力に感謝の気持ちを持たせる”、“伝統を受け継ぎ、誇りを持ちながら高麗小を愛し、いつまでも大切に思う気持ちを育てる”、“記念行事への取り組みを保護者・地域の皆様と一緒に行い、地域との連携を深める”ことを目標とし、将来、高麗を心の故郷とする子どもたちを育てていきたい」と話している。