新センター長に就任した谷水氏

新センター長に就任した谷水氏

 飯能市虎秀にある飯能市東吾野医療介護センターのセンター長に、谷水長丸(たにみず・たけまる)氏(62)が就任した。

 小児外科医として長年小児医療に携わってきた谷水氏の就任に伴い、新たに小児科・小児外科が診療科目に追加された。谷水氏は、「東吾野は環境や景色が素晴らしい。利用者の方々とコミュニケーションを取りながら、地域に根差した医療を提供していきたい」と話している。

 谷水氏は、埼玉医科大学医学部卒業後、2年間の内科研修を終え、昭和59年に同大学第2外科に入局。その後、獨協医科大学越谷病院小児外科と麻酔科にそれぞれ1年ずつ出向し、帰局後は成人外科と小児外科に5年間従事。国立西埼玉中央病院外科で成人外科と小児外科を担当し、本格的に鏡視下手術を開始。防衛医科大学校第1外科講師、小児外科科長を経て外科学講座准教授を務めるなど、長年小児外科医として小児医療を中心に携わってきた。

 5年程前から、当時靖和会グループの管理下にあった東吾野医療介護センターで内視鏡検査の手伝いをしていた縁もあり、今年4月1日からセンター長に就任。これにより、地域で必要とされていた小児科・小児外科が診療科目に追加された。

 谷水氏によると、最近の子どもたちには、ひどいアレルギーを持つ子が増えているほか、注意欠陥多動性障害(ADHD)などの精神疾患を持つ子どもも多いという。

 「ADHDは親が気付いてあげないと、子どもだけではどうにも出来ない。早めに小児科の発達外来など適切なアドバイザーの元へ連れていかないと、いじめなどの問題に繋がってしまうことも」と心配する。

 また、「子どもの調子が悪くなったときに、親がまずすることが、ネット検索。間違った情報が書かれていることもあり、それを信じてしまった結果、重大なことに繋がることもあるので、惑わされないでほしい」と呼び掛ける。

 谷水氏は、診察する際に普段から会話をするように心掛けており、「コミュニケーションを取っていると、その人の全体像が見えてくるので、指導に生かせる。山間地域を支える病院として、地域に根差した医療をこれまでと変わらず継続して提供していきたい。それに加え、飯能・日高市内の子どもたちも安心して利用出来るよう努めていく」と抱負を語る。

 三重県出身。家族は妻と大学生、高校生の息子がいる。趣味は料理。「休みの日には何でも作る。子どもたちも美味しいと言ってくれる。フレンチのフルコースも作りますよ。そして飯能は個人営業のお店も多く、食べに行くのも楽しみ」と目を細めた。

 同センターは、平成21年度までは、飯能市立病院として市が管理運営を行っていたが、経営改善を目的として指定管理制度を利用し、同22年4月からは、施設の設置者は飯能市のまま、運営のみを指定管理者としての医療法人靖和会が現在まで運営している。

 診療科目は小児科、小児外科をはじめ内科、外科、消化器内科医、神経内科など。谷水氏をはじめ、非常勤の古屋大典氏、小山忠昭氏の3人の医師が診療を行っている。

 受付は午前8時45分から同11時半まで。午後は1時半から4時半まで。日曜・祝祭日などは休診。問い合わせは978・2000へ。