焼け跡から遺体 高萩東で住宅全焼

焼け跡から遺体が見つかった火災現場

 5日午前2時41分頃、日高市高萩東2丁目の大野欽也さん(73)方の木造平屋建て住宅で火災が発生した。火は約1時間後の午前3時44分に消し止められたが、建物は全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかった。遺体の性別は不明。大野さんは妻(74)と長女(49)の3人暮らし。長女と連絡が取れなくなっており、飯能署は遺体の身元確認を急いでいる。

 同署の調べによると、大野さんが就寝中、住宅内の火災報知器が鳴ったのに気づき、家の中を確認したところ炎が上がっているのを発見、119番通報した。

 同じ部屋にいた大野さんと妻は共に屋外に避難しけがはなかったが、別室にいた長女と連絡が取れなくなっており、焼け跡からは遺体が見つかった。

 火災のあった住宅は日高団地内ロータリーの北西、川越市との境界に近い住宅密集地。細い路地に囲まれ出火当時、現場周辺は一時騒然となった。同署は遺体の身元確認、長女の安否確認を進めるとともに、出火原因や類焼の状況について調べている。