欠損部の復旧ほぼ終了 橋脚基部えぐれた千歳橋

洗堀部分にコンクリートが充填された橋脚(下部)

 飯能市小岩井地区の入間川に架かる「千歳橋」(橋長39・1メートル、幅員4・8メートル)の欠損していた橋脚基部の修復工事が、ほぼ終了した。水流によって基礎部付近が洗堀、コンクリートが脱落して大きくえぐれているのを、橋梁パトロール中の市職員が発見し、15日から対策工事が進められていたもの。強度の発現検査を経て、今月中には作業終了するという。

 復旧工事が行われた橋脚は、2基あるうちの左岸側、飯能第二小学校方向の内側部分(河川側)。橋脚は、いずれも高さ約7・5メートルで、横幅約4・8メートル。最上部で約1メートル、河床に設置した基礎部分付近で約1・2メートルの厚さがある。

 左岸側橋脚の欠損部分は、上下20~30センチ、奥行き60~120センチで、概ね水平方向で半分以上が洗堀され、内部の鉄筋も露出していた。

 市は支持力の復元を図るため、約250万円を投じて、えぐれた欠損部にコンクリートを充填する手法で工事に着手していた。市は今後、5年に1回の割合で橋梁診断を実施、異常の有無を調べる。

 千歳橋は、久須美地区と小岩井地区とを入間川を跨いで結ぶ、昭和37年架橋の橋齢55年のコンクリート橋。今月8日、市道路公園課の橋梁担当職員が橋梁に異常がないか調べるパトロール中に、欠損部分を発見した。