昨年度完成した北平沢地内の遊歩道と飛び石橋

昨年度完成した北平沢地内の遊歩道と飛び石橋

 日高市は、県が今年度から実施する「川の国埼玉はつらつプロジェクト」に、北平沢地内の高麗川河川区域への駐車場整備、楡木地内河川敷への駐車場・多目的広場・休憩施設などの整備を応募し、県の採択を受けた。

 同プロジェクトは、県が市町村と連携し水辺空間の整備などに取り組んできた「水辺再生100プラン」「川のまるごと再生プロジェクト」の続編。日高市は過去の2事業で県とともに巾着田や横手渓谷の親水整備、高麗川沿いへの遊歩道整備などを実施しており、今回で3度目の採用となった。

 同プロジェクトは、これまでに県が市町村と協働して取り組んだ成果をさらに広げ、一層推進するため、市町村の地域振興の取り組みと連携した水辺空間の整備、拡充を行うもの。市町村に対し昨年8~9月に提案募集を行い、提案内容のヒアリング、具体性、実現性、実施体制、事業効果の視点から選定が行われた。

 採択を受けた日高市の事業提案内容は「自然と触れ合うことのできる水辺空間と健康づくりの融合」をテーマとしたもの。 

 北平沢地内については、県道飯能寄居線バイパスの整備に伴い東西に二分された北平沢運動場の再整備と合わせ、運動場と近接する河川区域への駐車場整備等を県が実施する。

 同運動場の再整備計画については、西側を有料施設としてフットサルやテニス、少年サッカーなどを行えるよう整備し、東側は無料施設としてグラウンドゴルフなど多目的に利用できる広場をはじめ、ウォーキングコースや健康遊具を設置し気軽に運動が楽しめる場所とする。

 楡木地内については、高麗川右岸側の河川敷地を、自然環境を生かしたプレースポットとして活用し、進入路や駐車場、多目的広場や休憩施設を整備するとともに、先の川のまるごと再生プロジェクトで整備した遊歩道を活用するなどの連携を計画。

 市は「今後、県と具体的な整備について協議を進めるとともに、関係機関等で構成される協議会を設置し検討したい」としている。

 日高市で行われた過去の川の再生事業を振り返ると、平成20~23年度に実施された水辺再生100プランで巾着田と横手渓谷の2か所が採択。

 巾着田では、昔ながらの田園風景の再生、水生生物の生息環境の改善、水辺を利用した安全なアクセス通路の確保などを目的に、鹿台堰の改修、水車の改修、ビオトープ池、水路の整備、新ドレミファ橋の設置と周辺整備、市が取得した旧新井家住宅へのアクセス道の整備などを実施。横手渓谷には、川沿いを散策し自然豊かな景観を楽しめるよう約400メートルの護岸を整備し遊歩道を設けた。

 平成25~27年度を事業期間とした川のまるごと再生プロジェクトでは、「たくさんの魚影を眺めることのできる高麗川とのふれあい」をテーマに市民や行楽客が安全に水辺に親しめる高麗川の環境整備などを目指し、天神橋上流への魚道整備、巾着田第1駐車場への公衆トイレ整備、7か所へ観光案内看板の設置、新井橋公衆トイレの建て替えを実施。

 平成28年度に繰り越して実施された高麗川沿いへの遊歩道については、天神橋~お蔵淵、高岡橋周辺、獅子岩橋~新井橋、久保の下橋~坂戸市境の1350メートルが整備された。