正副議長、常任委員など決定 飯能市議会臨時会開く

今期の新生飯能市議会。庁舎前での記念撮影

 飯能市議会臨時会が17日開かれ、議長に野田直人氏(60)(みどりの会)、副議長に中元太氏(46)(公明党)が選出された。また、副議長選で、共産党の滝沢修氏が立候補し中元氏に敗れたが、会派所属議員の4票を超える5票を獲得した。

 野田氏は「初心に戻って、女性議員や、これから飯能市を背負っていく若手議員の意見を多く取り入れ、ベテラン議員の意見も取り入れながら、議会運営にまい進していきます」と決意表明。副議長就任にあたり、中元氏は「若輩者ですが、心して取り組んでいきますのでよろしくお願いいたします」と簡潔に挨拶した。

 その後、議会内の常任委員会委員の選任、議長の指名推薦により県都市競艇組合議会議員、広域飯能斎場組合議会議員、埼玉西部消防組合議会議員などが決定した。

 また、議会の運営に関する事項などについて、所管事項の調査・研究のため、平成33年5月4日まで議会閉会中も継続調査されることが決まった。

大久保勝市長から提出された議案は、地方自治法の一部改正に伴う市税条例、都市計画税条例、国民健康保険税条例の一部改正の専決処分3件と、固定資産評価員委員の選任と、監査委員の選任についての人事案件2件の計5件。

 専決処分3件については、質疑・討論を経て承認・可決された。この中で山田利子議員(共産党)が質疑を行い、飯能市の国民健康保険加入者のうち、約4割が軽減対象者で軽減額は約1億6200万円に上ることなどが分かった。

 人事案件2件は議会の同意を得て承認された。

 大久保市長は、議案提出の冒頭と閉会時の2度登壇し、平成26年から人口がプラスに転じ、5月1日時点で市の総人口が8万200人台に戻したこと、旅行予約サイトで所沢・狭山・飯能エリアが、ハイキングの人気ランキングで国内第3位を獲得したことなどを報告し、議員に市政運営への一層の理解と支援を、とあいさつした。

 また、みどりの会の会派代表者が、加藤由貴夫議員から平沼弘議員への変更が発表された。

 平成29年第3回飯能市議会定例会は6月9日に招集される。

 この日決定した各委員会委員、組合議会議員、人事案件は以下の通り(敬称略)。(◎は委員長、○は副委員長)。

 ▽総務委員会(◎大津力、〇内田健次、加藤由貴夫、砂長恒夫、中元太、滝沢修、坂井悦子)

 ▽厚生文教委員会(◎栗原義幸、○野口和彦、野田直人、鳥居誠明、山田利子、新井巧)

 ▽経済建設委員会(◎松橋律子、○関田直子、平沼弘、新井重治、金子敏江、加涌弘貴)

 ▽議会運営委員会(◎平沼弘、○野口和彦、新井重治、栗原義幸、新井巧、坂井悦子)

 ▽広報委員会(◎新井重治、○坂井悦子、関田直子、平沼弘、松橋律子、滝沢修)

 ▽埼玉県都市競艇組合議会議員(加藤由貴夫)

 ▽広域飯能斎場組合議会議員(平沼弘、松橋律子、鳥居誠明)

 ▽埼玉西部消防組合議会議員(野口和彦、加涌弘貴)

 ▽固定資産評価委員(町田守弘=市財務部参事)

 ▽監査委員(砂長恒夫)