飯能信用金庫は、管内中小企業の最近の景気動向の把握、同金庫取引先などへの経営情報提供などを目的にした「中小企業景気動向調査」を実施した。前期(平成281012月期)と比べた当期(同29年1~3月期)の実績、当期と比べて来期(平成29年4~6月期)がどうなるかを、企業回答をもとに予想したもの。4月発行の「はんしん景況レポート」で結果を伝えている。

 調査は3月1日から7日までの間に、同金庫取引先など448社を対象に行い、うち443社から回答を得た。回答率は98・9%。回答企業の業種は、製造(102社)、卸売(42社)、小売(97社)、建設(92社)、不動産(60社)、サービス(50社)の6業種。

 質問内容は業況、売上額、収益、資金繰り、設備投資の有無など。DI(ディーアイ)を景気判断の指数に用いて分析した。DIは「増加」「上昇」「楽」と答えた企業割合から、「減少」「下降」「苦」と答えた企業割合を差し引いた数値。この数値がプラスか、マイナスかでその各業種の景況の動きを予想した。

 それによると、当期(1~3月期)の全業種総合の業況判断については、前期と比べ回復傾向が見られるが、来期はやや後退する予想。業況判断のDIをみると、前期3・6に対し、当期5・8、来期1・8となり後退予想とした。

 景況については、「天気図」でも示されている。これは「薄曇り」を普通にして、「曇り」「雨」に行くほど不調、逆に「晴れ」「快晴」方向に向かうに連れ、好調さが増すというもの。全業種総合では、前期から当期、来期にかけて「薄曇り」が続くとの予想となった。

 業種別では、当期は卸売・小売業が「薄曇り」から「曇り」へと下降しているが、製造・建設・不動産が「晴れ」、サービス業「薄曇り」で、いずれも前期と変化はなかった。来期については、全業種が当期と同予想。

 製造業の業況判断DIは、前期5・0だったものが、2・9ポイント増加、当期7・9となり好調感が増した。また、来期については12・8となり、好調感がさらに強まる予想となった。

 建設業の業況判断のDIは、前期20・6から当期31・5と好調感が強まっているが、来期予想については14・1となり、当期から17・4ポイントも下降、来期にやや不安を感じさせる回答となった。