地域の要望を直接反映 28年度の区長要望205件

 日高市は、生活環境や道路整備に関する地域住民の要望を直接反映させるものとして、毎年、市内80区から区長要望を受け付けており、平成28年度に各区長から提出された区長要望の対応状況をまとめた。

 28年度は計205件の要望が寄せられ、その対応として28年度内実施が61件、29年度実施予定としたものが85件、また、対応困難としたものは25件だった。

 28年度の要望事項の種類は、多い順に▽市道整備(新設改良、拡幅、舗装、側溝、歩道整備等)=89件▽街路灯設置(道路照明灯)=38件▽カーブミラー設置=30件▽河川・水路整備(護岸整備、河川清掃等)=10件▽道路雨水対策=8件▽道路標示(横断歩道等)=6件▽橋りょう整備=2件▽消火栓・防火水槽=1件。市道の改良や拡幅、歩道整備、街路灯・カーブミラー設置など生活道路の周辺整備が半数以上を占めた。

 また、「その他」として待避所設置、公園・遊具設置、ガードレール移設、街路灯移設、公園整備、ごみ集積所の新設、法面整備、こども広場整備、堰改修、側溝清掃、池治水工事、公園ベンチ補修、植樹、街路樹の消毒、擁壁設置、樹木伐採、看板設置、自転車止め設置などが23件あった。

 最も多い市道整備については、地区別に高麗24件、高麗川30件、高萩35件で、主に、舗装や拡幅、歩道整備、側溝整備などを望むもの。また、夜間の道が暗い、路地の見通しが悪いなどの場所を抱える地域からは住民の安全確保の面から街路灯やカーブミラーの設置要望も多く寄せられた。

 市の対応状況として、要望のうち71・3%となる146件は28~29年度実施となったが、実施の目途が未定で継続して要望が必要なものや手法を協議予定のものを含む「その他」としたものが31件、また、費用対効果や用地の問題などの理由で対応困難と判断したものが25件あった。

 区長要望は毎年、各区長が地域の生活環境や道路整備に関する要望を各区3件以内に取りまとめ、6月に区長会を通じて市長へ提出。

 市担当課が必要に応じて現地調査を行い、緊急性、関連計画との整合性、費用対効果、地域的なバランスなどを総合的に検討、対応可能なものは3か年による実施計画に盛り込み、翌年度以降の予算に反映して計画的に実施するとしている。