飯能市は、職員自らがイノシシやサルなどが出没している山林や田畑に出動して駆除などを行う全国でも珍しい「市鳥獣被害対策隊」の設置に向け、今月1日から15日までの期限で入隊希望を募ったところ、約70人の職員が手を上げた。職員は、4月中旬に予定されている隊員任命式を経て、随時始動する。

 担当する市農林課によると、隊員募集の呼び掛けに応じたのは男性62人、女性8人の合計70人。主事補以上全階級の職員が手を上げ、うち5人は、部長クラスという。

 応募のあった職員については、農林業被害が特に著しい吾野、東吾野、原市場、南高麗、名栗の山間5地区を担当するチームとして編制する。1チーム当たりの人員は4~5人。

 ただ、1地区1チームの配備には拘らず、〝守備範囲〟が広大な地区については区割りなどをして、複数隊の配置も検討する。

 隊員任命式は4月中旬を予定しており、大久保勝市長自らが任命状を隊員に手渡し、訓示する。地区在住の職員については、地理や地域の実情に精通していることから、その隊を統率する地域リーダーに任命する。

 イノシシ、シカ、ハクビシン、アライグマなどが駆除対象。捕獲には、わなも用いることから、将来的には職員のわな猟免許の取得も視野に入れている。

 さらに、実際の活動前には、サルなどの野生動物の追い払い用に使用するパチンコ(全隊員に貸与)の使い方などの講習も隊員は受ける。

 市は、山間5地区で地元住民を対象にした鳥獣被害対策に関する説明会を今後開催する予定。

 対策隊についてはその後、加治、精明地区といった地区ごとにも立ち上げ、最終的に全市域をカバーする計画だ。