上名栗でノラボウを栽培する浅見さん

上名栗でノラボウを栽培する浅見さん

 飯能地方の代表的な地域野菜ともいえる「ノラボウ」の収穫が、名栗地区などで盛期を迎えている。

 ノラボウは、3月1日号の「広報はんのう」でも取り上げられた飯能地方の春の味。アブラナ科に属し、畑に生える姿が「野良にボーッと立ち尽くすように見えるから」が名前の由来ともいわれているが、定かではない。

 東京都の西多摩から埼玉県南西部の飯能地方の一帯で江戸時代から栽培され、味にくせもなく、万人受けするノラボウ。栄養価も高く、広報はんのうでは、「動脈硬化を予防すると言われる葉酸は、ホウレン草やコマツ菜と比べて2倍以上」と紹介、「旬の野菜を食べましょう」と呼び掛ける。

 上名栗の浅見義子さん(77)は、そんなノラボウ栽培のベテラン。学校の用務員を退職したのを機に、「ボケ防止になる」と耕作を始めた。10年ほど前からは、山裾の畑の近くに無人販売所も立ち上げ、収穫シーズンには朝採りした折々の野菜を並べる。

 2月15日頃からビニールにくるんで、ノラボウも販売所で売る。一束100円。今月8日までに160袋を販売した。

 畑の栽培面積などは「借りてる畑だから、わからない」とあっけらかん。販売所のノラボウが売り切れ、買いそびれた人から電話で催促が来るほどの人気ぶりの浅見さんのノラボウは、肥やしを与えれば5月頃まで収穫が続くという。

 無人販売所は、「せせらぎキャンプ場」の手前、飯能市街地から向かって右側。県道からも見える幟旗が目印だ。

 ■市役所でノラボウ

 今月29日、飯能市役所正面玄関脇のウッドデッキで、ノラボウの販売会が生産者らによって行われる。昨年から始まった催しで、販売時間は午前11時から午後1時まで。

 前回、終了時間を待たずに売り切れ店じまいとなったため、〝旬〟を味わいたい人は、早めに来場したほうが良さそう。

 同事業は「飯能市じゃがいも・のらぼう街道づくり実行委員会」の取り組みで、 昨年は3月後半と4月初旬の2回開かれ、用意した640袋が瞬く間に完売した。

 春の飯能。愛でるのがサクラなら、食すのはノラボウ。