マルナカの工場を見学する高校生たち

マルナカの工場を見学する高校生たち

 ブレア市から飯能を訪れた高校生たちは、企業訪問として椿本チエインやマルナカ、飯能信用金庫を訪れた。

 このうちマルナカは明治元年に創業し、来年で150年を迎える。最高峰といわれるドイツ製の「ドルニエレピア織機」を国内でもいち早く導入するとともに、独自のプログラムを開発し、厳しいデザイナーの要望に柔軟に対応する生地製造業者へと成長を遂げた。

 中里昌平社長はスクリーンに写真や動画を投影しながら、「飯能地方の織物文化の起源は、丁度1300年前に渡来人から織の技術が入ってきたのではないかと言われている。私が子どもの頃は、この辺は桑畑に囲まれており、蚕を育て、繭を取っていた。繭は、日本にとって外貨を稼ぐドル箱だった。初期の頃は手機で織られていたが、やがて機械化され、経糸に緯糸を通すためシャトルを使って織っていた。その後はこのシャトルを使わない織機が世界で作られ始め、シャトルの代わりに糸を空気で飛ばすエアジェット式や、水で飛ばすウォータージェット式が次々に登場した」と説明。

 「しかし、これらの織機は単調な織物は得意だが、うちでやっているような複雑な織物は織れない。変化に富んだ織物やデザイン性のある織物に対応してきたのがこのドルニエです」などと織物や同社の歴史、ドルニエの特徴などを解説した。

 生徒たちは中里社長の話に耳を傾けたほか、テーブルの上に広げられた織物やシャトルに興味を持った様子。その後、工場を興味深く見学した。