弓を射る姿は堂に入っていた

弓を射る姿は堂に入っていた

 飯能市と姉妹都市提携を 結ぶ米国カリフォルニア州 ブレア市の高校生7人と教員2人の計9人が、11日から20日までの日程で飯能市を訪れ、両市の友好の絆を一層深めた。

 今年は、ブレア市制100周年の節目の年で、大久保勝飯能市長は、23日にブレアで開催された記念式典にお祝いのメッセージビデオを送った。

 訪問団一行は、11日に来飯。ホストファミリーと対面し、ホームステイを開始。翌12日にウェルカムパーティー、13、14日は、少人数に分かれ市内8つの中学校を訪問。1日体験入学を行い、各学校でそれぞれの教科を学んだ。

 日程の折返し点となる15日は同市役所を表敬訪問し大久保市長に、それまでの感想を語り、市国際交流協会(市川洋太郎会長)主催の日本文化体験に臨んだ。

 午前中は、同市原町の心應寺でお茶を楽しみ、午後、同市阿須の駿河台大学で弓道にチャレンジした。

 先に男子高校生3人が袴と道着に着替え、続いて女子高校生4人も弓道用の身なりに整え2班に分かれて武道の心構えから学んだ。

 ブレアの高校生は、同大学体育課弓道部師範の星野昭一さんに、弓道の簡単な歴史から講義を受け、同大弓道部の模範演技を真剣に見入っていた。

 模範演技は、正式な昇段試験で行われる形式をとり、日本古来の様式美を感じさせる一つ一つの所作に、周囲は声一つないような張りつめた雰囲気が漂った。

 基本知識の説明の後、ゴム弓と呼ばれる練習用具を使った基本動作の理解とマスターが繰り返し行われた。

 同部では、初心者の1年生は、このゴム弓の習得に2、3か月は掛けるという。日本人でも分かりづらい武道の微妙なニュアンスを、通訳を介して1時間程度で理解してもらうことは難しく、同部員は、身振り手振りを交えながら手取り足取り懇切丁寧に指導。

 一生懸命さが伝わったのか、ブレアの高校生も不満をいう事も投げ出すこともなく、最後まで練習に取り組んでいた。

 練習に十分時間を掛けたため、実射は各自1本だけ。直径36センチの的に、距離約10メートル弱まで近づいて弓を引いた。なかなか当たらなかったが、それでも高校生は、矢を射終えると笑顔いっぱいで日本の伝統文化を楽しんでいた。

 ティーシャさん(15)は、「アメリカの弓と全然違い、日本の弓道は大変興味深い体験でした。また、お茶会のお茶は最高においしかった。いつか飯能に住みたいほど愛してます。ホストファミリーも愛情深くて、もっと長く居たいです」。

 また、ティファニーさん(14)は、「アメリカで体験している弓とは大変違いますが楽しかったです。本格的な茶道は今回初めてでした。今まで日本に来たことがありますが、そのときは都会にしか行かなかったので、今回飯能の皆さんと触れ合え、いい体験をしました」とにこにこと語り、それぞれが楽しいひと時を過ごしたようだ。