「飯能布塾」によるつるし雛やひな飾りなどが飾られている店蔵「絹甚」

「飯能布塾」によるつるし雛やひな飾りなどが飾られている店蔵「絹甚」

 飯能に春の訪れを告げる催し「飯能ひな飾り展」が、3月12日まで開催されている。

 「まちなかから里山へ、おひな様を巡りながら小さな旅をしてみませんか?」。そんな呼びかけで始まった同展も、今年で12回目。

 市指定文化財の店蔵「絹甚」をはじめ、商店や民家、公共施設など、市街地から山間部まで計124か所が参加し、それぞれが工夫を凝らしたひな飾りを一斉に展示している。

 ひな飾りからは、女児の誕生を心から喜び、健やかな成長と将来の幸せを願うぬくもりが感じられ、市内外から訪れた多くの人々が、パンフレットを手に散策する姿がまちを活気づけている。

 主催は同展実行委員会(井上七恵委員長)。

 メイン会場の絹甚には、絹甚運営委員会企画事業「飯能布塾」が作ったつるし雛や百徳着物、御殿雛などを展示している。

 飯能布塾は、絹甚を拠点に絹布を使用してつるし飾りなどを作るボランティア集団。邪気を払い長寿をもたらす桃や、平和や富貴をもたらす鳩・ボタン、子どもの美しさや優しさを願う薔薇袋など、縁起の良い布小物を制作した。

 このほか、稲荷町の久下稲荷神社に隣接する一丁目クラブの2階大広間には、飯能・日高市内から借りてきた段飾りや飯能焼きの陶雛など様々なお雛様がずらり。ステージには由緒ある大正時代の座り雛や羽子板、七五三で着用した着物などが飾られている。(3日までの限定開催)。

 また協賛イベントとして、西川材の良さを知ってもらおうと25日と3月4日には商工会議所前の小町公園で「西川材で遊ぼう」が開催される。

 西川材の折り紙や「KIZARA」(木皿)でのひな飾り作り、手の平サイズの鏡を作るワークショップなどが行われ、4日は「ひとつぼキャビン」も登場する。一部有料(300円)。

 このほか飯能ぎんざ100円商店街(25日、3月11日)や甘酒ふるまい(3月4日)、震災復興元気市(同月11日)など盛りだくさん。

 同展実行委員会の井上委員長は「それぞれの展示参加場所で古い雛や新しい雛が毎年工夫を凝らした飾りつけを行い、ひなを通じて人々の心が咲いているようです」と話している。