カヌー工房に展示中の木製ネコ雛。すべて地元材で仕上げられた

カヌー工房に展示中の木製ネコ雛。すべて地元材で仕上げられた

 スギ、ヒノキの西川材を材料に、カヌーや家具などを手作りする飯能市の名栗湖畔の認定NPO法人「名栗カヌー工房」(山田直行理事長)が、その秀でた技術力を生かし、無垢材を削り出して、オリジナルの「木製雛」を仕上げた。

 オリジナルの木製雛は、ネコの雄雌が雛人形に扮して雛壇に鎮座するという、愛嬌のあるデザイン。

 直径、高さとも30センチほどのヒノキの角材を手作業で入念に削り、男雛と女雛の2体を猫特有の背中の丸味を再現、完成させた。

 ネコの雛人形の高さは20~22センチほどで、無垢材使用のため、ずっしりと重く、安定感がある。

 あえて着色は施さず、汚れ防止用のオイルの塗布にとどめ、木材の美しさでもある木目を強調した。

 ただ、自然の風合いの木目だけだと、めりはりに欠け、全体が単調になるおそれがあることから、男雛の着物と女雛の頭髪部分については他部位との境界を際立たせる効果も狙って、表面を熱で焼いた。それ以外の部分についてはウメの花や木の葉の形をした小さな刻印を無数に押して、着物の柄を表した。

 また、男雛の持つ「笏(しゃく)」、女雛の「木扇」、雛壇、屏風などについても名栗地区で産出されたサクラやクルミの木で製作するなど、手をかけた。

 制作者は、同工房スタッフで、美大出身の鈴木まるみさん(中藤在住)。材料選びから仕上げまで、およそ10日間で作り上げた。

 完成した〝ネコ雛〟は、カヌー工房入口付近のロビーに3月中旬頃まで展示されている。

 今回、ネコをテーマに雛人形を制作したカヌー工房だが、ペットの犬など、家庭で可愛がっている動物をモデルにした雛人形の制作も可能という。

 問い合わせは、名栗カヌー工房(979・1117)へ。午前9時~午後4時半。年末年始以外無休。