地域防犯の要、市の玄関口に 日高交番で開所式

マスコットキャラクターとともに、テープカットに臨む関係者
マスコットキャラクターとともに、テープカットに臨む関係者

 施設の建て替えに伴い、日高市鹿山地内から高麗川駅前へ移転した飯能署日高交番の開所式が17日に行われた。日高交番は昭和47年に開所し45年が経過。建物の老朽化、区画整理事業や高麗川駅周辺整備の進捗に伴い、市の玄関口となる高麗川駅前に移転した。

 新天地の住所は高麗川二丁目3番地12。県道飯能寄居線から高麗川駅へ入る交差点に位置し、建物は木造2階建て。1階に応対室や無線室、2階に男女仮眠室などを配置し、オール電化で屋根にソーラーパネルを設置、入口にはエアカーテンを備えている。

 開所式には飯能署の福島謙治署長をはじめ、谷ケ﨑照雄市長、小谷野五雄県議、大澤博行市議会議長、橋本利弘市議、伊藤衛高麗川区長、跡部和人高麗川駅長、高麗文康高麗神社宮司、日高交番連絡協議会、飯能地区警察官友の会、飯能署管内防犯協力会などの関係者が出席。

 旧交番地権者の野口国昭さん、施工業者の大新工務店への功労者感謝状贈呈、勤務員紹介に続き、県警のマスコットキャラクター「ポッポくん」、市の「くりっぴー」とともに関係者がテープカットを行った。

 福島署長は関係者に感謝を述べ「日高交番は昭和47年に鹿山地内に設置以来、住民の皆様とともに地域の安全を守ってきた。45年が経過し老朽化が目立ち、警備拠点としての機能を維持するのが困難となった。また、警察事情も様変わりしたことから、地域の安心・安全を確保するためにも皆様の利便性に配慮し、移転するとともに機能充実を図った。この交番が地域の方々と深い絆で結ばれ、安全で安心して暮らせるまちとなるように、一致団結して邁進して参りたい」。

 谷ケ﨑市長は「高麗川駅は市の玄関口であり、市内で最も乗降客の多い駅。市としても建て替えを機に交番を駅前に移転して頂きたいと願っていた。一層の防犯力の向上とともに市のイメージアップにもつながる。ぜひ市民に親しまれる交番になって欲しい」と期待を込めた。

 勤務員を代表して今井誠巡査部長は「新しい交番のもと、旺盛な勤務意欲と有事即応の警戒心を常に堅持し、地域住民が安全で安心して生活できるよう日々努力して参りたい」と決意を述べた。