任期満了(8月7日)に伴う、今夏執行の飯能市長選挙。同市の大久保勝市長(64)は、10日に行われた議会前の定例記者会見で、自身2期目へ向けての出馬について「(3月議会の)一般質問で質問されれば、思いを伝える」などと述べた。

 文化新聞の記者の質問に答えたもの。立候補について否定も、肯定もしなかった大久保氏だが、「発展可能性都市から発展都市へと飛躍の年にする」などと平成29年度の市政運営について引き続き強い意気込みを示しており、2選めざしての出馬は確実視されている。

 同市長選を巡っては、現職市議の椙田博之氏(53)=5期=が出馬への意欲を見せているほか、他の保守系ベテラン議員も名乗りの機会を伺うなど、予断を許さない状況。

 記者会見で、大久保市長は「いたずらに私が出るか、出ないかということを先延ばしするのは、市民の皆さんに失礼と思う」とした上で、「3月議会があるが、その中で一般質問に出るかどうかは分からないが、仮に出た場合は市民の皆さんに対して、自分の思いをしっかりと伝える」と述べ、出馬表明について、今月16日に開会する3月定例市議会一般質問での自身の答弁の場と約束した。

 一般質問で議員から出馬についての質問がなかった場合については「3月議会閉会後に、どういう形になるか分からないが、私としての意思を明確に知らせたい」と語った。

 一方、椙田氏についてはこれまでの言動などから、高い確率で市長選に出馬すると見られ、同市長は「正式に出馬表明をしたのなら、私も言葉を発しないといけないと思うが、噂の域を出ていないと思っているので、この場ではそれについてのコメントはできない」と述べるにとどめた。

 椙田氏は、平成25年の前回市長選時に大久保氏の選挙参謀を務めるなど、大久保市長誕生の立役者的存在。大久保氏が市議当時からの蜜月関係だった両者間にその後、亀裂を生じさせる何があったかは不明だが、袂を分かつ格好となった両者が、今夏に〝竜虎相うつ〟のは、ほぼ間違いなしと見られている。

 ただ、椙田氏とは別に保守系の古参議員が市長選出馬に関心を示しているなど、状況は流動的。構図として、現職と新人の一騎打ち、あるいは三つ巴のどちらかとなる公算が大きい。

 3月定例会は16日開会し、市政に対する一般質問は3月2、3、6日の3日間行われる予定。同市長選の日程について、同市選挙管理委員会は、市議選終了後の4月に行う委員会で決定するとしている。