山梨県で開催された関東高校ホッケー大会でドリブルする森作さん(中央)

山梨県で開催された関東高校ホッケー大会でドリブルする森作さん(中央)

 飯能高校(同市本町・岩澤正明校長)3年生・森作みなみさん(同市笠縫)が、女子ホッケー日本代表「さくらジャパン」候補選手に選出された。候補選手40人の中で、高校生は森作さんら3人だけ。

 ほかの二人の高校生候補が、39、40番の登録なのに対して森作さんは27番の登録。きょう15日に岐阜県などで始まる4回の強化合宿を通じて、候補選手は18人にまで絞られるが、同校関係者や市民らは、森作さんが代表の座を勝ち取れるよう温かい声援を送っている。

 また、駿河台大学現代文化学部4年生の小川里佳選手も、代表候補選手に選出され登録は15番。二人ともホッケーの地・飯能にとって期待の星になっている。

 森作さんが、ホッケーに出合ったのは、小学校入学前。「2つ年上の兄が、小学校1年生の時から、近くの阿須のグラウンドで開かれていた埼玉協会クラブのホッケー教室に通っていた影響で始めました」と、森作さんは笑顔で振り返る。一時期ホッケーから遠ざかったが、加治中学校でホッケー友だちと再会。ホッケーに本格的に取り組むようになった。

 3年生のとき、加治中、飯能第一中、原市場中の合同チーム・

の選手として関東大会に出場し3位に。全日本中学生ホッケー選手権大会への出場切符を勝ち取った。

 11月には、福井県で開催された全日本中学生都道府県対抗11人制ホッケー大会に埼玉県代表選手として出場、全国3位に輝いた。

 飯能高校では、1年生から活躍。在学中同校は、全国高等学校ホッケー選手権大会に3年連続出場し、1、2年生の時は連続3位だった。2年のときに出場した全国高校選抜ホッケー大会では、同校がベスト8、森作さんは優秀選手に。昨年10月、U18女子ホッケー日本代表に選出され、韓国で開かれた日韓交流戦に3試合出場。森作さんにとって初めての国際試合だった。

 「走り負けはしませんでしたが、競った場面で後一歩のところで体を入れられました。足の筋力アップとぶれない体幹の強さを身に着けることが課題」と、森作さんは、はきはき答える。

 森作さんのポジションはMFで中盤の真ん中。

 同校女子ホッケー部を指導する鯨井暢教諭は「運動量が多く能力が高いので、攻守にわたって広範囲に動ける選手。プレスを掛けてボールを奪いシュートまで結びつけられます。抜かれることもない」と話す。身長166センチと長身でリーチも長いのが有利に働いているという。

 候補選手の選考には、当初70人以上が招集された。「選ばれると思っていませんでした」というが、シャトルラン、立ち幅跳び、反復横跳び、50メートル走、握力の体力テストの結果は招集選手中10位。特に反復横跳びが得意という。

 「スタミナ作りのため、自主的に週1回縄跳び1000回を自分に課し、試合で使えるように皆がやらないようなドリブルを頑張って練習しています」。

 鯨井さんは、「根性があるし、とにかく頑張る子」と語る。

 4月からは、ホッケーの強豪校・東海学院大学(岐阜県)への進学が決まっている。

 「3年後の東京五輪出場が大きな目標。出られたら、ホッケーも埼玉も飯能ももっと有名にしたい」と夢を語る。

 「趣味は走ること、好きなことホッケー」と語る根っからのホッケー少女は、まず代表候補選手から東京五輪への道を歩み出す。

 また、鯨井さんも、森作さんの活躍に刺激されホッケーの競技人口が増え、同校の門をたたく選手が増えることを期待している。