強い運動部復活を目指す飯能高校のグラウンド

強い運動部復活を目指す飯能高校のグラウンド

 飯能市本町の飯能高校(岩澤正明校長)は、強かった伝統の運動部を復活させ、活気を取り戻す振興プランをスタートさせた。

 県は、各県立高校が地域住民の支援を受けながら、各学校が特色化を推進することを狙い、「県教育環境整備基金」を創設。基金への市民や企業からの寄付を呼び掛けている。

 飯能高校は、この整備基金活用に手を挙げた県内15高校の一つ。

 基金は、学校統合などで閉校した売却代金の一部などを原資に、県公立高校全体の振興や、出身校など特定高校支援のために、助力したいと考える県民や、企業などから広く寄付を求め、各学校が提案した、「教育環境整備充実プラン(特色化プラン)」の実現を目指す。

 対象は、施設整備費と備品購入。寄付は、県を窓口にした基金に行い、県は、そこから各校向けに集まった基金を配布する。

 飯能高校は、かつて強く、実績もあった陸上競技部、野球部、ホッケー部などの活動を盛んにして、学校全体に活気を取り戻すことを目的に、県の同基金への参加に手を挙げ、昨年11月から飯能高校向けの寄付の募集が始まった。募集期間は来年8月31日まで。

 同校の具体的プランは、全天候型跳躍ピットの整備と、スポーツトラクターの購入。

 跳躍ピットは、試合会場と同じ環境で陸上の跳躍練習が可能になり、助走路を活用し短距離走の練習もできる。

 また、グラウンドが雨などでぬかるんだ状態でも練習ができ、体育授業にも使える。およそ長さ80メートル、幅5メートルほどで、整備費は910万円を見込む。

 現在のグラウンド整備は、軽トラックにローラーを装着して行われているが、スポーツトラクターを購入できれば、グラウンド状態に合わせた整備を迅速にでき、グラウンドを競技場レベルにして効率的な練習環境が整えられる。購入額は、10年分の維持管理費と合わせて370万円。

 同校では、上乗せ分との合計で総額1600万円の寄付募集金額を設定している。

 基金に応募した15高校中、3番目の高額目標を設定した意欲的プラン。

 同校の野球部は大洋、巨人で活躍し2000本安打を達成した松原誠氏などのプロ野球選手を輩出。昭和39年には甲子園出場一歩手前まで勝ち進んだ。

 陸上競技部は、シドニー五輪マラソン代表の川嶋伸次氏がOBで、男子は全国高校駅伝に出場3回、インターハイ優勝者を多数出している。そのほかホッケー部、弓道部をはじめ、多くの運動部に輝かしい実績がある。

 岩澤校長は、「やるからには、目標を大きく設定しました。運動部復活を起爆剤に学校にもまちにも活気を取り戻したいので、市民やOBの皆様には、ご理解ご協力をお願いしたい」と、語る。

 同校では、公民館、図書館、体育協会、商工会議所、ロータリークラブ、青年会議所などを通じて、広報活動を行っているが、今後、市の広報や同窓会報などを

通しての呼びかけも強化していくことにしている。

 また、個人が同基金に寄付すると、ふるさと納税の対象になり、企業の場合は、寄付全額を損金に算入できる。