大和君の技術、奏でる音色に聴衆は魅了されていた

大和君の技術、奏でる音色に聴衆は魅了されていた

 ウクレレとは思えない繊細な音色で聴衆を魅了―。

 1月に、名古屋で開催された「ウクレレパフォーマンスコンテスト」で、「ソロ・インスト」部門ベストパフォーマンス賞を受賞した小島大和君(同市川寺在住、加治小学校5年生)が、飯能市役所を訪れ大久保勝市長に結果報告した。

 市役所玄関前で急きょ記念のミニコンサートが開かれ、腕前を披露。市職員や市民は、その音色に聞き入った。

 ウクレレは、4弦の小型のギターのような楽器。ハワイで独自の発達をし、ハワイアンには欠かせない。近年日本でも習う人が増え、踊りのフラとともに静かなブームになっている。

 ウクレレ制作者の森孝之さんが同市笠縫に住んでいることから、加治保育所(同市川寺)で、ウクレレを習う機会があり、同所に通っていた大和君も、平成23年、他の年長組の友だちと一緒に手ほどきを受けた。

 翌年、美杉台公民館で開講されていた森さんの教室に、お母さんの陽子さんと一緒に通い始め、ウクレレにのめり込んでいった。

大和君は、興味を覚えた曲の演奏風景の画像を見て、1回1回画像を止めて指元を確認して覚えるという「独学」的な学習法で腕を磨いてきた。大和君は楽譜が読めないので、耳で聴いて目で確認して覚えるという練習法だという。

 独学に限界を感じ、平成28年からは、東京・池袋で教えているウクレレ演奏の第一人者・小竹遼氏の個人レッスンを受けるようなり、大きな影響を受けたという。

 しかし、指導は1、2か月に1度程度。譜面を使わず、小竹氏の動画を見て覚えるという個人レッスンの基本は変わっていない。

 報告を聞いた大久保市長は、「私がそのやり方だったら、40年はかかる」と驚嘆。その場にいた出席者全員が舌を巻いた。

 大久保市長は、5月に開催が予定されている「第15回飯能・新緑ツーデーマーチ」の出発式でのウクレレ演奏を提案した。

 市長報告の後、市役所玄関脇のスペースでウクレレミニコンサートが開かれ、名古屋の大会でベストパフォーマンスを受賞した「アレグロ・コン・ブリオ」、琴の名曲「さくら」、カナダのウクレレ奏者「James Hill」の曲の3曲を披露。

 その早い指使いのテクニックや、情緒たっぷりのさくらに、100人近い聴衆は魅了され、曲が終わるごとに拍手喝采だった。

 大和君は、昨年から演奏活動が多くなったが、今年秋に開催される2年に1回全国規模で開催される「第9回ジ・ウクレレコンテスト」に向けた練習を本格化させている。