飯能信用金庫は、管内中小企業の最近の景気動向の把握、同金庫取引先などへの経営情報の提供などを目的にした「中小企業景気動向調査」を実施した。

 前期(平成28年7~9月期)と比べた当期(同1012月期)の実績のほか、当期と比べて来期(平成29年1~3月期)がどうなるかを予想したもの。その結果、29年1~3月期の来期業況予想について、全業種総合で「普通」「変わらず」の回答が過半数を超えた。

 調査は昨年12月1日から7日までの間に、同金庫取引先など448社を対象に行い、うち443社から回答を得た。回答率は98・9%。回答企業の業種は、製造(101社)、卸売(43社)、小売(98社)、建設(92社)、不動産(60社)、サービス(49社)の6業種。

 質問内容は業況、売上額、収益、資金繰り、設備投資の有無など。調査の分析は、DI(ディーアイ)を景気判断の指数に用いた。DIは「増加」「上昇」「楽」と答えた企業割合から、「減少」「下降」「苦」と答えた企業割合を差し引いた数値。数値がプラスか、マイナスかでその各業種の景況の動きを分析した。

 それによると、当期(1012月期)の全業種の業況判断は好調に転じているが、来期(29年1~3月期)は55・8%が好調感が後退する予想とした。

 当期実績と比べ、来期を「良い」「増加」「上昇」と答えた割合は21・9%となり、当期実績を2・9ポイント下回った。「悪い」「減少」「下降」のマイナス面の回答は22・3%で、当期実績を1・1ポイント多かった。

 全業種業況のDIは、-0・4となり、好調だった当期から小幅ながら悪化に転じる予想となった。当期は実績のDIは、+3・6だった。

 売上額の来期予想については、「良い」「増加」「上昇」と答えた企業は23・5%で、当期実績を6・7ポイント下回り、「普通」「変わらず」は当期より6・2ポイント増加し、全体の56・4%。

 「悪い」「減少」「下降」と回答した企業は20・1%となり、当期実績と比べて0・5ポイント上回った。DIの数値は、+3・4となり、当期実績のDI+10・6から下降、増加幅は縮小予想となった。

 来期の収益予想についてみると、「良い」「増加」「上昇」と答えた企業割合は17・8%。これに対し、21・9%が「悪い」「減少」「下降」と答え、DIは-4・1。来期は減少に転じる予想となった。

 6業種中、前期、当期、来期とも好調感を持続しているのは建設業。業況判断のDIは、前期+13・0で、当期実績+20・6、さらに来期予想についても+19・5の数値が示された。

 来期予想の売上額についてみると、「良い」「増加」「上昇」の回答企業は29・3%となり、「悪い」「減少」「下降」の10・9%を、18・4ポイント上回った。

 建設業の経営上の問題点について尋ねると、「人手不足」が41・3%と最多。当面の重点経営施策の質問にも52・2%が「人材の確保」を挙げ、不足感に依然強いものがあった。