晴れ着姿でさながら同窓会

晴れ着姿でさながら同窓会

 飯能・日高で8日、新成人の門出を祝福する成人式が行われた。

 平成8年4月2日から同9年4月1日までに生まれた今年の新成人は、飯能が889人(男性477、女性412)、日高が469人(男性225、女性244)。このうち飯能は674人、日高は332人(いずれも市外在住の出席希望者含む)が式典に出席した。

 この日は天候に恵まれなかったものの、晴れ着やスーツ姿の新成人が集う会場周辺は文字通り晴れやかな雰囲気に包まれ、旧友たちとの再会を喜び合う姿が見られた。

 式典では市長らが祝福や激励の言葉を贈り、新成人の代表者が家族や周囲の人々への感謝、大人としての自覚や責任などについて決意を述べた。

 飯能市では、市民会館を会場に新成人の高橋洸大さん、馬場玲奈さんが司会を務め、大久保勝市長らが祝いの言葉を述べた。

 大久保市長は、「来年はムーミンのテーマパークができます。日本一の飯能市になる時代が来ました。努力すれば何かが変えられます。今日は、成人式でうれしい、大人って楽しい、最後に飯能市ってすばらしいという、3つの『しい』を、はれの門出の御挨拶として贈りたい」と新成人を激励。

 新成人を代表して、平井雄大さんと、古沼咲希さんが「二十歳のメッセージ」を発表。平井さんは、大学のワンダーフォーゲル部での活動と絡めて、「逃げずに踏み留まり、一歩一歩でも進んでいくこと」の大切さについて語り、古沼さんは、これまでお世話になった友人、両親、先生、地域の人々との思い出を話し、最後に「たくさんの方に感謝の気持ちを込めて」と締めくくった。

 また、新成人で飯能西中学校出身の鏡味仙成さんの曲芸太神楽が披露された。

 2年の修行とは思えない圧巻の妙技に、会場中が引き込まれ、大技が決まる度に大拍手が起こった。

 会場の外は、さながら同窓会のようだったが、「教職を取れるように頑張りたい」(永田・岡部智華さん)、「行動に責任をもって頑張ります」(本郷・西村佳子さん)、「保育の短期大学に通っています。就職して飯能に戻りたい」(高校まで名栗・小島江里奈さん)、「遊ぶ所はないが飯能はいい。何かしらはやっていきたい」(双柳・鯉沼晃久さん)「就職して、結婚し幸せになりたい」(美杉台・小林あゆかさん)、「4月から調理師学校で頑張ります」(双柳・鈴木愛佳さん)、「仕事を続けられるように頑張ります」(双柳・田村麻帆さん)など、口々に夢や覚悟を語っていた。

 日高市では、ひだかアリーナを会場に式典が行われ、新成人19人がスタッフとして受付や司会などを担当した。式は和太鼓演奏で幕を開け、谷ケ﨑照雄市長、大澤博之市議会議長が祝福。新成人代表が誓いの言葉を述べたほか、小中学校時代の恩師からのビデオメッセージが上映された。

 谷ケ﨑市長は、成人としての自覚や責任ある行動を促し、「時には厳しい状況に直面し、不安になることもあるだろう。そのような時、力となってくれるものが2つある。一つ目は笑顔。笑顔は私たち人間にしかないもので、大きな力を持っている。笑顔は、周りにいる人たちも笑顔に変え、その場の空気を明るく和ませてくれる。二つ目は今までに培ってきた経験。これから必要になってくるのは学歴ではない。何を学び、何を覚えたのかという経験が自信となり、皆さんを成長させる。色々なことにチャレンジして心を豊かにし、笑顔で新しい時代を切り開いて欲しい」と激励した。

 男女2人による誓いの言葉では、高萩中出身の関孝英さん、高根中出身の村山紗英さんが壇上に立ち、大学生の関さんは「日本が抱える問題に正面から向き合い、どのような行動を取っていくかが私たちに課せられた課題。支えて下さった多くの方々への感謝を持ち続け、1人1人が責任と自覚を持って生きていくことを誓う」。

 医療事務の専門学校に通い診療情報管理士を目指す村山さんは、「診療情報管理士はカルテなどの診療情報を保存・管理する専門職。病院内のさまざまな人と連携するコミュニケーション力も必要となる。近い将来、その知識を生かして、地域の方々が安心して通うことのできる病院づくりに携わり、生まれ育った日高市に恩返しがしたい」と抱負を語った。