青年海外協力隊員としてジブチへ 美杉台の森さん

 

大久保市長に「経験生かしたい」と語る森さん

 飯能市美杉台の森勇樹さん(27)が、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として11日から2年間、アフリカ・ジブチ共和国の首都ジブチ市に派遣される。

 このほど大久保勝市長を表敬訪問し、「これまでの経験を生かし、少しでも世界を良くするお手伝いが出来れば」と決意を述べた。

 ジブチ共和国はアフリカ北東部に位置し、面積が2万3200平方キロメートル、人口は約82万人。熱帯乾燥気候にあり、地球上で最も暑い土地の一つといわれている。

 森さんは現地で、難民の青少年を対象とした絵画教室や識字教室の実施、青少年センターでの物品管理や整理整頓の指導、スポーツを通じたチームワークの指導、HIV対策の啓発活動の企画、実施を行う。

 大久保市長は「森さんの勇気と精神力に感動した。多難なこともあるかと思うが、現地で素晴らしい成果を出して頂くことを期待している」と激励した。

 幼い頃から外国に興味を持っていた森さんは、8歳から所属しているボーイスカウト活動を通じて奉仕精神を身に着け、「この経験を生かし、国外で何か支援を必要とする活動を行いたい」とJICAボランティアへ参加を決意。

 「2年では出来ることは限られているが、0・1%だけ世界を良くするお手伝いが出来れば。本来であれば、文字が読めない子どもや勉強することが出来なかった子どもたちの人生に携わることで、何かのきっかけになれば嬉しい。今回のことをステップアップとして次に繋げたい」と話している。