飯能市在住の61歳の会社員の男性が、コンビニエンスストアなどで購入したギフトカードから38万6000円を不正に引き出される振り込め詐欺(架空請求)事件が発生した。

 飯能署の調べによると、12月28日午前10時頃、この男性会社員の携帯電話に、「有料動画閲覧履歴があり未納料金が発生しています。本日連絡なき場合は法的手続きに移行します」などと記されたメールがあり、この男性は、メールで相談窓口として指定された電話番号に連絡したところ、「有料アプリをダウンロードしていますので、その料金をお支払いください。コンビニなどでギフトカードを購入してください」などと指示を受けた。

 この男性は、閲覧した記憶がないことを告げたが、「記録がある」などと言われ、犯人と繋いだままにしていた携帯電話からの指示通りに、11時頃から正午過ぎにかけ同市内及び入間市内8個所のコンビニを車で回り、通販会社のギフトカードを次々購入、カード番号を教えてしまい、購入代金の全額38万6000円を不正に引き出された。

 男性は、不審に思いながら、勤めている会社にそのまま出勤。休憩に入った午後6時半頃、同署に連絡し詐欺被害にあったことが分かった。

 同署では、電子マネーを利用した振り込め詐欺(架空請求)事件とみて調べている。

 同署管内で、昨年1年間に発生した振り込め詐欺事件は、これで25件目。平成27年の7件を大幅に上回り被害総額は約4000万円に達している。内訳は、架空請求詐欺11件、オレオレ詐欺8件、還付金等の詐欺6件。

 同署では、発生件数が大幅に増えたのは、チラシ配布などの広報活動が実を結び、被害者が積極的に犯罪被害を訴えるようになったことが背景にあるとみている。

 一方で、被害者の中に、振り込め詐欺を知らない人はおらず、「自分は大丈夫。自分は騙されない」という過信が、騙されていることに、なかなか気づかない一因になっているものと分析している。