丸い炉の跡などが次々見つかっている

丸い炉の跡などが次々見つかっている

 ムーミンの森は、縄文人にとっても暮らしやすい水辺だった。

 飯能市教育委員会は、「メッツァビレッジ」開発予定地になっている宮沢湖周辺の遺跡調査を行っているが、本紙にその一部が公開された。今回公開されたのは、宮沢湖南岸の「三島山遺跡」(約2200平方メートル)のうち、住居跡が見つかった20メートル四方400平方メートルの発掘現場。

 昨年秋の調査で、二枚貝の外側を使って平行模様が装飾された条痕紋土器が、発見されていことから、来春のメッツァ本格着工を前に、12月から本格的な調査に着手した。

 地面を10センチから約50センチ掘り下げたところから、2つの住居跡や、炉穴、条痕紋土器、黒曜石などが次々見つかっている。

 発見されている土器や炉の特徴から、縄文早期の7000年から7300年前の遺跡とみられる。

 現場は、現在は宮沢湖になっているが、当時は川の合流点の湿地帯であったと思われる所を見下ろせる高台で、水場に来た動物を見張り狩るには絶好の場所。

 宮沢湖を挟んで対岸には、薬師山遺跡(約2700平方メートル)があるが、こちらは、メッツァの開発地域には入っておらず、今後の活用などは未定。

 飯能市には、遺跡調査を手伝う市民が約40人登録している。

 この日発掘を担当していた毛呂山町在住の富田晴康さん(67)は、「昨日は黒曜石を発見しましたが、ガラスのように光るのですぐ分かりました。楽しくて病みつきになります」と、笑顔。

 この日も黒曜石が出土したが、市教委文化財担当の熊澤孝之主査は、「黒曜石は、矢じりなどに使う石ですが、飯能では産出されないので、古代のネットワークの存在を感じます」と、解説していた。