大雨の警報装置が整備される飯能河原

大雨の警報装置が整備される飯能河原

 集中豪雨などによる急激な河川増水から河原利用者を守るため、県が入間川の飯能河原に大雨注意報などの情報を電光掲示板で知らせる設備を設けることが分かった。

 埼玉県議会一般質問に登壇した内沼博史議員(自民、飯能市)の質問に県土整備部長が答えた。入間川では昨年8月、中学生二人が増水により岩場に取り残され、救助されている。

 ▽内沼議員=都心からわずか1時間程度で訪れることのできる飯能河原周辺は、夏を中心に多くの家族連れなどで賑わっている。

 飯能河原では本年7月、民間事業者によるバーベキュー場としての利用を試験的に実施したり、県の水辺再生プランにより整備を行ったウッドデッキでは、ビアガーデンやさまざまなイベントも開催されたり、多くの方々に利用して頂き、飯能河原の更なる魅力アップにもつながっている。

 また、入間川上流の名栗地域までには多くのバーベキュー場があり、賑わっている。

 このような観光振興の核である飯能河原周辺において、昨年8月に集中豪雨で急に水位が上昇し、中学生二人が岩場に取り残され、救助される事態が発生した。河川は利用者が自由に使用できることを原則としているが、利用者本人が最大限の注意を払い安全に利用することが第一と考える。

 一方で河川管理者である県としても、利用者への注意喚起や周辺の気象情報の発信など安全対策として出来ることがあるのではないかと考えるが、県土整備部長に聞く。

 ▽県土整備部長=この10年間で、いわゆるゲリラ豪雨の発生回数が1・8倍に増加するなど、県内河川でも急激な水位上昇の頻度が高まる傾向にある。昨年8月には飯能河原付近にある水位観測所で、1時間に63センチメートルという急激な水位の上昇により事故が発生した。

 河川を利用するにあたっては、利用者自身で安全を確保して頂くことが原則だが、県としても想定を超える危険に対して注意喚起などの措置が必要であると考える。

 そこで、平成28年度に河川を利用される方々の自主的な避難行動を促すため、「安心リバースペース事業」を立ち上げた。

 まずは、飯能河原ほか2か所で大雨注意報などの情報を電光掲示板や回転灯、スピーカーで利用者にお知らせするための警報装置などを整備する。現在、調査設計を進めており、平成29年5月末までに整備を完了し、運用を開始する予定。