食品衛生向上に尽力 大松閣と今関さん

大久保市長に受賞報告に訪れた(右から)橋本会長、今関さん、柏木さん

 食品衛生の一層の向上を図り、食生活の安全などに寄与することを目的に、厚生労働省と日本食品衛生協会が主催する食品衛生功労者並びに食品衛生優良施設の表彰式が行われ、飯能市からは大松閣(下名栗、柏木宏泰社長)が厚生労働大臣表彰・食品衛生優良施設、花寿司(稲荷町)の今関哲年さんが日本食品衛生協会長表彰・食品衛生功労者としてそれぞれ表彰を受けた。

 大松閣の女将・柏木静子さんと今関さんは、飯能日高食品衛生協会の橋本利弘会長と共に同市役所を訪れ、大久保勝市長に受賞を報告。橋本会長が「このような表彰を受け、協会にとっても非常に名誉なこと」などと話し、それぞれの功績を述べた。

 大松閣は大正4年に開業し、平成3年の施設改築を含め、営業年数は100年を経過。店内や厨房の清掃・衛生管理が保たれ、食材の温度管理も適正で設備・施設管理も優秀、他の模範となると評価を受けた。

 女将の柏木さんは「従業員の皆さんが衛生面にとても気を付けて取り組んでいる結果が、今回の表彰につながったのでは。特に板長がとても綺麗好きで、整理・整頓・清掃が徹底されている。その姿を皆が見習っている」と喜びを語った。

 同表彰を受賞したのは全国で108施設あり、そのうち県内では5施設。

 また、今関さんは、食品衛生の普及向上や食品衛生行政に対し積極的に協力し、業界の指導育成などに顕著な功績があったとして表彰された。

 今関さんは「長年、活動に取り組んでいる中で苦労もあったが、多くの方のおかげで表彰を頂けた。これからも皆さんと一緒も頑張っていきたい」と話している。

 全国で338人が同表彰を受け、県内では11人だった。

 報告を受けた大久保市長は、「日頃から食品衛生に対してしっかりと取り組んでいただいた結果。市にとっても誉れなこと」と祝福した。