出来具合いを確認する美智子さん

出来具合いを確認する美智子さん

 飯能市下名栗の佐野秋雄さん(70)宅の軒下に吊るされた「干し柿」が、師走の寒風に揺れている。

 妻の美智子さん(60)が2、3年ほど前から作り始めた、自慢の和スイーツ。10月初旬に皮を剥き、カビ防止の湯煎、焼酎の噴霧といった一連の作業を経て、その日の晩から、夜露が降りない風通しのいい、軒下に吊り下げた。品種は山梨県から取り寄せた、果実の大きい「蜂屋柿」。

 当初、150個ほど軒に下げた。が、「カラスなどの野鳥にやられ」(美智子さん)、残ったのは約60個。

 最近はサルが出没し、隣近所で乾燥途中の干し柿が食害される被害も出たが、佐野さん宅は、どうにかサル被害からは免れたという。

 「昼間良く晴れて、朝晩が寒いと、飴色をした良い干し柿になります」と美智子さん。

 ただ、干すだけではなく、水分が抜けた果実に切れ目を入れ、そこに香りづけのユズの皮を挟み込む一手間を追加する。福島県棚倉町にある美智子さんの実家で受け継がれてきた干し柿づくりの、名栗での再現だ。

 出来上がった干し柿は、冷凍庫に保存し、お正月などに食べる。