年末年始特別警戒取締り 飯能市役所で出陣式

署員など関係者の服装などを点検する一日署長の関口さんら

 年末年始に増える事件や事故を未然に防ごうと、「冬の交通事故防止運動・年末年始特別警戒取締り出陣式」が飯能市役所西側駐車場で開催された。

 飯能署、飯能市、日高市、同署協議会、同署管内防犯協力会、飯能地方交通安全協会をはじめ管内の団体関係者が出席する中、全国小学生ゴルフ大会女子の部で3位に入賞した日高市立高萩小学校6年の関口碧さんを一日警察署長に迎え、服装・車両点検や街頭キャンペーンを行い、犯罪抑止や交通事故防止の機運を高めた。

 冬の交通事故防止運動は1日から14日までを期間とし、高齢者の交通事故防止、自転車の安全利用推進、飲酒運転の根絶及び路上寝込み等による交通事故防止を重点に啓発活動を実施。

 また、年末年始特別警戒は15日から1月3日までとし、金融機関やコンビニエンスストア対象の強盗やひったくり、各種犯罪の予防と検挙、振り込め詐欺の被害防止と検挙、交通死亡事故の防止、少年非行の防止、暴力団等の犯罪組織による違法な資金獲得事犯の取締り、不法滞在者対象に重点警戒活動を実施する。

 出陣式では、福島謙治署長が「管内の犯罪は昨年に比べ減っているが、振り込め詐欺は今年に入ってかなりの数増えている。従来型の”オレオレ詐欺”は減り、メール等でお金を振り込めと言う”架空請求”の被害が増えている。それから、人身交通事故が増えてしまっている。昨年死亡事故は4名だったが、今年は倍以上となり、まさに危機的状況。年末に向けて人の動きも活発になり、事件・事故が多発するということで非常に懸念している。どうか皆さん、私たちと手を携えて管内の事件・事故の抑止にご協力をお願いしたい。また、年末に向けて寒さも厳しくなり、我々の動きが鈍ってしまうということもあり、関口さんのゴルフにあやかって“よいしょっと(良いショット)”と大きな声をかけ合って活発な動きをお願いしたい」と挨拶。

 続いて大久保勝市長、同署協議会の寺田一夫会長、同署管内防犯協力会の田辺精一会長、飯能地方交通安全協会の金子堅造会長が挨拶に立ち、犯罪や交通事故が1件でも減るよう、一層の協力を呼び掛けた。

 その後、一日署長の関口さんを先頭に会場に並ぶパトカーや白バイなどの車両、署員や関係者の服装・車両点検を実施し、飯能高校チアダンス部による演舞が披露された。

 関口さんは4歳からゴルフを始め、今年、県大会での優勝を皮切りに関東大会、全国大会で活躍。式では安全宣言を読み上げた後、華麗なショットを披露し、それを合図に白バイやパトカーなどが出発した。

 安全宣言は次の通り。

「私たちは、安全で安心して暮らせるまちづくりのために、尊い命を奪ってしまう交通事故、お年寄りを狙った、振り込め詐欺、子どもに対する声かけなど、犯罪被害の防止に向け、全力を尽くすことを誓います」。