虎秀の福徳寺 14日 阿弥陀堂御開帳

東吾野駅北方に建つ福徳寺

 飯能市虎秀にある福徳寺(大杉芳功住職)で14日午前10時から午後1時まで、国の重要文化財に指定されている阿弥陀堂の御開帳が行われる。檀家が中心となって行われる行事で、見学や参加は自由。

 銅板葺宝形造りの阿弥陀堂の創建は鎌倉時代とされ、市内でただ一つの建物重要文化財になっている。また、中に収められている本尊阿弥陀三尊は県の指定文化財。

 堂は昭和30年代前半に復元修理が行われている。建物が優雅で美しいことから、入間市の高倉寺観音堂、東村山市の正福寺地蔵堂とともに、武蔵の3美堂といわれているという。

 午前10時20分から阿弥陀様説明が行われ、同11時から正午まで読経、御供茶、御法話。

 また、当日はエコツアーも実施され、阿弥陀堂を見学・説明を受けて御開帳行事に参加。その後、堂を見ながら裏千家の先生が点てた抹茶と地元産の饅頭を味わうなど、建物の美しさと鎌倉時代から地元で大切に守ってきたという歴史を感じる内容となっている。