記念誌「百年のあゆみ」 座談会など特集も

記念事業実施委員会が制作した記念誌

 開校100周年を迎えた日高市立高麗川小学校の記念事業に取り組む「高麗川小学校100周年記念事業実施委員会」(小谷野五雄委員長)は、記念誌「百年のあゆみ」を制作した。

 「当時の息吹を再現し、未来へつなげたい」と卒業生や地域住民の協力を得て集めた懐かしい写真を多用し、卒業生たちが思い出を振り返る座談会、校章や校旗に込められた願い、100周年に向けた取り組みなどにスポットを当てた。

 記念誌は関係者の祝福の言葉、学校や地域の歴史・歴代校長を年表にまとめた「あゆみ」に始まり、特集として卒業生による座談会、開校時に原宿尋常小学校から移植されたカエデがデザインされた校章・校旗、歌詞にカエデが盛り込まれた校歌、学校に現存する明治・大正・昭和の教科書、樹齢100年超のサクラの遺伝子を次世代に残す取り組み、100年目を迎えた学校の出来事、JAいるま野日高支店の農業倉庫として今も使用されている旧校舎を取り上げた。

また、資料編として児童数・学級数の推移、卒業生・在校生の名前、歴代PTA会長、記念事業実施委員会組織表などを掲載している。

 座談会は「100年の歩みとこれからの高麗川小学校」と題し、相田校長と40~80代の4人の卒業生が在校当時の思い出や今後の学校への願いを語り合い、建設場所について村内の南北が対立したことに始まり、炭火で弁当を温めた暖飯器、農繁休業、運動会、修学旅行、校歌の思い出などを振り返り、現在の児童たちに「伝統を受け継いで大いに学んで遊び、強い心と体を育んでほしい」と願いを込めた。

 記念誌は約2000部制作され、11月中に関係者や寄付者に配布される。