クリを入れた啓発品には「ゆっ“くり”走ろう」などのメッセージが

クリを入れた啓発品には「ゆっ“くり”走ろう」などのメッセージが

 死亡事故多発により県から交通事故防止特別対策地域の指定を受けている日高市は、対策本部を立ち上げて交通事故防止活動を展開しており、12日には国道299号沿いの台交差点で街頭啓発活動を実施した。 

 日高市は今年、交通事故で4人が死亡(12日現在)しており、非常事態として県から特別対策地域の指定を受けた。谷ケ﨑照雄市長を本部長に市交通安全推進協議会の構成員をメンバーとする対策本部が発足し、12月22日までの間、死亡事故ゼロを目標に重点対策に取り組んでいる。

 台交差点で行われた指定後初の街頭啓発活動では、速度超過、車間距離、脇見運転への注意を呼びかけ、啓発品として反射板、ボールペン、ティッシュ、ガムに加え、生グリ2粒を入れた袋に「ゆっ“くり”走ろう制限速度!ゆっ“くり”見よう右左!停止線ではきちんと止“マロン”!」とのメッセージを添え、ドライバーに手渡した。

 同交差点から正丸峠方面へ向かう国道299号沿いでの死亡事故は、1月29日に高麗本郷地内で52歳男性が運転する乗用車が対向車線にはみ出し、大型トラックと衝突し民家へ突っ込んだ。

 また、4月20日には飯能市白子地内で24歳男性運転の乗用車が左カーブでハンドル操作を誤り、蛇行運転の末、道路左側の立木に衝突した。

 飯能署交通課は「299号での死亡事故の多くはスピードの出し過ぎが原因。また、人身事故では車両の追突事故が多く、車間距離を十分に取っていなかったり、脇見運転などが主な原因となっている」として注意を促す。

 また、日高市内では8~9月に二輪車の死亡事故が相次いだ。8月30日には馬引沢地内の県道日高狭山線で、交差点を直進しようとした40歳女性運転の原付バイクが左折してきたタンクローリーに巻き込まれ、9月2日には女影地内の県道川越日高線で、29歳男性が運転するバイクが、前方のコンビニ駐車場から出てきた乗用車に驚き転倒、乗用車の後部に衝突した後、さらに反対車線を走っていた軽自動車に衝突した。

 これらの事故について同署は「いずれのケースも二輪車、自動車の双方が周囲の安全に気を配っていれば防ぐことのできた事故。また、安全な速度で走行していれば死亡には至らなかったのでは」と推察する。

 市は年内の死亡事故ゼロと交通事故件数の減少を目指し、特別対策期間中、引き続き幹線道路の主要交差点や店舗駐車場での啓発活動をはじめ、広報紙や市ホームページ、防災行政無線(広報塔)を使った広報、高齢者や児童生徒を対象とした交通安全教室、道路危険個所の点検や対策を進めるとしている