民家に倒れかかった擁壁(23日午前)

民家に倒れかかった擁壁(23日午前)

 飯能市中藤下郷地区の民家脇のコンクリート製擁壁が、台風16号などの雨の影響で崩落の危険が高まっているとして、市は22日正午過ぎ、大久保勝市長を本部長とする災害対策本部を設置し、ただちに避難勧告を発令した。

 擁壁の上下に合計14棟(1棟空き家)の民家があり、13世帯が避難している。市は毛布、食料、水を避難者に届けた。

 市によると、台風16号の雨の影響により、20日同地区の住民から消防に通報があり、崩落の恐れがあることから13世帯23人(大人20人、小学生1人、高校生2人)が100~200メートルほど離れた地区内の中藤杉の木台自治会館に自主避難した。

 21日、市は専門家による現地調査を実施し、今後も崩落の恐れがあると判断。22日、早朝から続く降雨により危険性が高まったとして、市はブルーシートや土のうで応急処置を施すとともに避難勧告を行った。

 擁壁は高さ3メートル、長さ4050メートルが民家側に傾いている。擁壁の全長は不明だが、一部の擁壁が下方の民家に接触しているという。避難した13棟のうち、擁壁の上方にあるのは5棟で、下方には9棟が建つ。

 一帯は立ち入り禁止となっており、避難者に負傷者はいないという。