食と健康テーマに サイボクで感謝祭 創業70周年

敷地内には多彩な施設が並び、多くの利用客で賑わう一大スポットに

 今年で創業70周年を迎えた日高市下大谷沢のサイボクハム(笹﨑静雄社長)は節目を記念し、17日から19日まで「サイボク感謝祭~おかげさまで70周年」を開催する。

 同社は昭和21年創業。種豚の育種と養豚、精肉、ハム・ソーセージ・加工食品の製造販売まで一貫体制を整え、レストラン、温泉施設経営など幅広い事業を展開。「食と健康のテーマパーク」として全国から多くの利用客が訪れる一大スポットに成長した。

 感謝祭では、限定グルメの販売や「利きハム&ウインナー大会」「サイボクウルトラクイズ」などユニークなイベントを取り揃え、来場者を迎える。

 同社は初代社長の故・笹﨑龍雄氏が戦後、食糧難に苦しむ人々を目の当たりにして、食糧増産により人々を元気づけたいと日高市に埼玉種畜牧場を開き養豚業を開始したことに始まり、英国から種豚を輸入し豚の育種改良に努め、日本初の銘柄豚肉「サイボクゴールデンポーク」「サイボクスーパーゴールデンポーク」を開発。「緑の牧場から食卓へ」を理念に掲げ、牧場内に工場、ミートショップを建設し、精肉をはじめハムやソーセージなどの加工・販売の一貫体制を整えた。

 高品質で美味な製品を追求し、平成9年にオランダの国際食肉プロフェッショナル競技会へ出場して以降、これまでに4つの国際食品コンテストに挑戦。

 特に平成11年から参加しているドイツ農業協会(DLG)主催の国際食品品質競技会は世界で最も歴史のある競技会として知られ、同社は初出品以降、18年連続で金メダルを受賞。今年は3年に1度開催されるドイツ食肉協会(DFV)主催のハム・ソーセージコンテストに出品し19製品が金メダルを獲得、70周年に花を添えた。

 広大な敷地内には、ミートショップ、工場、レストランをはじめ、天然温泉、カフェテリア、グルメキッチン、農産物直売所、パークゴルフ場、アスレチック、陶芸教室、子豚と触れ合えるトントンハウスなど多彩な施設が設けられ、連日、大勢の利用客で賑わう。

 先代の遺志を引き継ぐ笹﨑静雄社長は「私たちの目指してきたものは食と健康の理想郷づくり。人に良いと書いて食と読む。人が健康であるためには毎日の食が最も大切。大勢の方に支えられ、おかげさまで70年を迎えることができた。これからも食と健康をテーマに、お客様に幸せを届けられるよう努力を重ねて参りたい」と意欲を見せる。

 感謝祭では、ミートショップで福袋やウインナーセット、限定のピザウインナー、グルメキッチンで70周年を記念しリニューアルした「サイボク豚まん」、地元の弓削多醤油とのコラボで生まれた数量限定の「ゴールデンポークバラチャーシュー」などを販売。

 レストランでは、オープン当時に好評だった「豚バラの和風ローストグリル」などのメニューを限定復刻する。

 温泉館ギャラリーでは、高麗神社で開催されたサイボク創業者笹﨑龍雄特別展や同社の歴史や牧場の様子などのパネル展示。

 ステージイベントとして、サイボクウルトラクイズ、利きハム&ウインナー大会、トンちゃん&ブーくんショーをはじめ、近隣で活躍する団体の発表が行われるほか、子豚と触れ合えるトントンハウスでの「なるほどトントン教室」、ミニSL運行、工作体験などの各種コーナーが設けられる。

 問い合わせは、サイボクハム989・2221へ。