老朽著しい清川橋。架橋時と変わったのは欄干だけ

老朽著しい清川橋。架橋時と変わったのは欄干だけ

 飯能市の落合と前ヶ貫地区を成木川を跨いで結ぶ「清川橋」が、今月で架橋57年を迎えた。洪水の傷跡が残る橋脚は、文字通り地に足を張って地域住民の生活を支えてきた。が、その重要インフラは今、老朽化が著しい。架け替えか、修繕か。9月議会でも議員と執行部の議論が続いた。

 河川水量に直接影響を受ける不安定な板橋を憂い、昭和24年、落合、前ヶ貫、岩渕、下畑の有力者によって結成された「清川橋架設完遂期成同盟会」が、当時の飯能町に架橋の陳情書を提出。

 取り組みから10年後の同34年9月、延長77メートル、幅員4・5メートル、鉄筋コンクリート製の宿願の新橋が完成した。総費用は当時の金額で1000万円。

 沸き返る地元は、開通祝賀協賛会(渋谷庄三九委員長、大久保音三副委員長)を立ち上げ、同月15日に祝宴を挙行。「この永久橋の完成で地方交通、産業の発展が約束された」と歓喜した。

 成木川両岸地区上げての完成からおよそ60年が経過し、同橋は欄干が改修された以外は当時のまま。この間、橋上では悲惨な交通事故死も発生した。

 利用者の安全性を高めるための架け替えで再び地域が沸くか、あるいは一部修繕で乗り切るのか。一般質問のやりとりを掲載する。

 ▽議員=平成24年度総合振興計画実施計画の中で平成25年度に清川橋架け替えのための測量委託、地質調査、予備設計の予算として2000万円が位置づけられた。ところが、白紙にもどってしまった。

 平成25年6月の一般質問では飯能市にあるすべての橋のうち、架設年数、橋の延長、緊急輸送道路としての位置づけ、この3つの基準で判断し、140橋を選び出し、そのうち40橋を平成24年度に点検し、ここに清川橋も入った。

 全体計画とは別に緊急度の高いものについては計画的に修繕、架け替えを行っていくと、清川橋は国の点検マニュアルに基づいて橋梁の構造部ごとに点検を行い、橋脚および伸縮装置について速やかな修繕が必要となった。清川橋については緊急度の高い橋なんだということが答弁された。

 その後、平成27年当初予算に1500万円計上されたが、340万円の欄干を取り付けた工事で終っている。今後清川橋の架け替えはどうなるのか。

 ▽市=清川橋は、平成24年度に橋梁長寿命化修繕計画の基礎調査にあたる点検を実施している。基礎調査では橋梁の構造部ごとに点検を行い、それぞれの評価を行うもの。清川橋については一部の構造部に修繕が必要との結果が出たが、総合的には早急に架け替えが必要との状況ではないとの結果だった。

 そのため、当面の安全対策として、高欄(欄干)の高さを0・8メートルから1・1メートルに改修する工事を行い、歩行者の安全対策の向上を図った。

 今後、架け替えの可能性についてだが、平成26年7月に道路施行規則が改正され、橋梁の点検は近接目視を基本とする点検を5年に1回の頻度で実施すると明示されている。このため、清川橋については次の5年目となる平成29年度が再調査の年と考える。

 そこで、議員お質しの架け替えについては来年度予定している近接目視の調査結果により、予防保全型による修繕で対応していくべきなのか、あるいは架け替えが必要なのか検討したい。