鎮守の森に「白刃」舞う 下名栗諏訪神社

約100人で構成される保存会の稽古の成果に見学者も目を見張った

 埼玉県内に200ある「3匹獅子舞」を代表する飯能市下名栗諏訪神社の獅子舞が8月2728日の例大祭で奉納され、両日合わせ約1500人の見学者が真剣を用いる勇壮な舞を堪能した。横浜市中区の三上章彦区長も訪れた。

 下名栗諏訪神社の獅子舞は東日本で一般的にみられる3匹の獅子舞。一人立ちの獅子3人と花笠をかぶるササラスリ4人が1組になって踊る。市文化財、県指定無形民俗文化財。

 奉納されるのは4つの花笠をサクラに見立て、3匹の獅子が花見に出かけ、その美しさに酔って花を散らさんばかりに遊ぶ「花がかり」、2人の太刀使いが登場し、真剣を使って舞いながら獅子の羽を切る「白刃」など6演目。

 27日は雨天により社務所内で行われたが、翌日は大勢の見学者で埋まった境内で勇壮、繊細な舞いが披露された。