12月議会へ定数削減提案 来春改選迎える飯能市議会

 飯能市議会(砂長恒夫議長)の会派代表者会議が9日開かれ、野田直人議員(緑の会1)が議員定数(現在19人)削減に向け、12月議会へ条例改正案を提出する方向で調整作業を進めていることを報告した。

 開会中、具体的な削減数についての明言はなかったが、過去の同議員の発言などを総合すると、3人減の16人とする見通し。

 定数削減の提案は、任期満了に伴う市議会議員選挙が来春執行されることを受けてのもの。現在定数19人だが、欠員1の18人で議会運営されている。野田議員の定数削減発言の背景には、18人でも十分機能している点や財政面などがある。

 議員提出議案は、定数の12分の1以上の議員の賛成が必要とされており、これにより飯能市議会の場合は賛成者2人で提案可能となる。

 代表者会議で野田議員は「議員定数条例案の改正について、12月議会に提出する」と述べ、過去、定数がどのように変化したかなどを説明、各代表者に理解を求めた。

 最近の議員定数の動きをみると、平成12年に27人定数が1人減の26人になり、同16年には26人から3人減の23人となった。

 平成20年は定数23人から4人減の19人で提案されたが、結果、2人減の21人に落ち着いた。さらに、同24年には21人から5人減の16人定数が議員提出されたが、最終的に現在の19人で着地している。

 議員定数が削減されると、「民意が反映されなくなる」などとして共産党会派などは削減の動きに反発している。条例改正案が提案される12月議会は賛否を巡って激しい攻防が繰り広げられるのは必至。