特別展のポスターを手にする高麗宮司(左)と笹﨑社長

特別展のポスターを手にする高麗宮司(左)と笹﨑社長

 日高市新堀の高麗神社(高麗文康宮司)と同市下大谷沢のサイボクハム(笹﨑静雄社長)は、高麗郡建郡1300年記念事業として、「伝えていきたい高麗郡偉人伝シリーズ①“地方の時代の羅針盤をつくった人・笹﨑龍雄特別展”」を23日から8月7日まで、高麗神社参集殿2階大広間で開催する。

 高麗郡建郡1300年を迎えた今年は、創業70周年を迎えたサイボクハムの創業者で日高市の名誉市民の故・笹﨑龍雄氏の生誕100年にあたることから、日高の地に根をおろし、養豚に人生を捧げた笹﨑氏の生涯や人物像にスポットを当て、「高麗郡偉人伝」として関連資料を展示する。

 平成24年に96歳で逝去した笹﨑氏は大正5年長野県に生まれ、東京高等農林学校(現東京農工大学)獣医学科を卒業。太平洋戦争時に陸軍将校・獣医として満州、フィリピンへ召集されフィリピンで終戦を迎える。

 日本へ帰還後、荒廃した国土と食糧難に苦しむ人々を目の当たりにして、食糧増産により国民を元気づけたいと日高市に埼玉種畜牧場を開き養豚業を開始。英国から種豚を日本で初めて輸入し豚の品種革命のパイオニアとして育種改良に努めた。

 昭和28年に出版した著書「養豚大成」は養豚のバイブルとしてベストセラーとなり、翻訳され世界の養豚家からも支持を受けた。養豚業界繁栄のため全国各地から畜産志望の農業後継青年を受け入れ、現場での実践を通してプロの養豚経営者を数多く育成した。

 自らも日本初の銘柄豚肉「サイボクゴールデンポーク」「サイボクスーパーゴールデンポーク」を開発。「緑の牧場から食卓へ」を理念に掲げ、牧場内に工場、ミートショップを建設し、精肉をはじめハムやソーセージなどの加工・販売の一環経営を実践。

 同社製品は世界でもトップクラスの評価を受け、ドイツ農業協会(DLG)主催の国際食品品質競技会をはじめ、国際食品コンテストで数多くの金メダルを獲得している。

 昭和61年勲五等旭日双光章、平成19年渋沢栄一賞、同22年日本養豚学会養豚功労賞を受賞。広く社会文化の発展に貢献したとして、平成19年には日高市名誉市民に選ばれた。著書として、「養豚大成」のほか「中国の畜産」「楽農革命」「生活革命」「埼牧夢草子」「夢づくり人生90年」などを残した。

 今回の特別展では、日高の地を開拓し、養豚に人生を捧げその発展に貢献した笹﨑氏の生涯を高麗郡偉人伝として紹介。会場では、笹﨑氏の足跡をまとめたパネル展示や映像を収めたDVDの放映、直筆原稿、24冊に及ぶ書籍などを展示、特別イベントも開催する。

 23・24・30日に行われる小中学生と保護者向けの「とことんお話し会」は、サイボクハムの笹﨑静雄社長が講師となり、「郷土の偉人~笹﨑龍雄ってどんな人?」をテーマに、漫画「グランドジャンプ」(集英社)でも取り上げられた笹﨑氏の人生を楽しく語る。

 国際食品コンテストで金メダルを受賞したウインナーの試食も。時間は各日とも午前10時半~正午。先着50人。各回先着30人にサイボク創作絵本「とこトン村の花子」を進呈する。要事前申し込み。

 また、23・24日午後1時半~3時半には「一般向け特別講演とトークセッション」として、笹﨑静雄社長が「地方の時代~創生のカギを求めて」と題して講演し、高麗宮司とのトークセッションを行う。先着50人、要事前申し込み。

 来場・記帳した先着300人に笹﨑氏の著書「夢づくり人生90年」(致知出版社)を進呈、来場者全員に笹﨑氏の生涯を漫画化した「大自慢したい日本の会社」(集英社グランドジャンプ掲載)の特装版を進呈する。

 特別展期間中の開催時間は午前9時から午後5時まで(無休)。問い合わせは、サイボクハム989・2221、高麗神社989・1403へ。