校庭の一角に整備された水田で田植えを行う児童

校庭の一角に整備された水田で田植えを行う児童

 普段食べている米がどのように作られているかを学習するため、日高市立高根小学校(小鹿野敬巳校長)は校庭の一角に新たに水田を整備し、土曜授業の時間を活用して5年生73人が田植えを体験した。

 同校はこれまで、プール東側の花壇に防水シートを敷き、泥を入れて水を張った簡易的な水田で稲作体験に取り組んできたが、より広い場所で体験を行いたいと、校庭東側の一角を活用し新たに約90平方メートルの水田を整備。

 昨年から今年にかけて地域関係者や学校応援団の協力を得て児童たちが汗を流し、合わせて新しい農園も完成させた。

 稲作体験は、農家の小岩井弥三さん(82)=中鹿山=などから指導を受け、餅米を使い苗箱に籾を蒔いて苗から育てる所から始め、田植え、草取り、防鳥ネット張り、案山子作りなどを経て秋に稲刈り、その後、脱穀や精米、餅つきを行い、米を育て実際に口に入るまでの過程を学ぶ。

 新しい水田で行われた田植えでは、小岩井さんから「苗は4~5本ずつ、30センチ間隔で浅めに植える」などのアドバイスを受け、5年生児童が裸足で水田に入り、ロープを目印に一列に並んで苗を植えていった。

 初めて田植えを体験する児童たちは、水田の水と土の感触に歓声を上げ、苗を丁寧に植え「大きく育って」と願いを込めた。

 小鹿野校長は「高根小は市内でも一番広い校庭があり、恵まれた敷地を活用したいと考えていた。多くの方の協力を得て、新しい田んぼを完成させることができた。住宅地の学校でも本格的な稲作体験ができ、ありがたい」と話している。