綿毛のような形状が特徴のケサランパサラン

綿毛のような形状が特徴のケサランパサラン

 日高市高麗本郷の岡野清司さん(78)が、フワフワした白い毛玉のような形状が特徴の謎の生物「ケサランパサラン」を採取した。昭和50年代にツチノコと並んで一大ブームとなり、近年はインターネット上などで話題になることもしばしば。

 動物の毛や植物の綿毛が集まって球状になったとの説や、「捕まえると幸せになる」「桐の箱で飼い、“おしろい”を与えると増える」などの言い伝えもあり、現在もミステリアスな存在だ。

 岡野さんの自宅の軒先にフワリと飛んできた謎の生物は直径3~4センチほど。綿毛にしては大きく、よく見ると毛の1本1本に細かな繊毛が生えている。

 「息子からケサランパサランではないかと聞き、その名を思い出したが、私は初めて見た」と岡野さん。

 動植物に関心が高いことから、狭山市智光山公園にある緑の相談所へ持参してその姿を見てもらったところ、「世に言うケサランパサランに違いない」とのお墨付きをもらった。

 昭和50年代にブームとなった際、「拾った人は飼うと幸せになる」との噂が広まり、さらには、増殖する能力を持ち、桐の箱におしろいと一緒に保管すると増殖すると言われ、その存在が全国的に知られることに。

 一時はその名を聞くことも少なくなったが、最近ではネット上にその生態や写真が掲載され、再び話題となっている。

 ケサランパサランに関する情報を集めてみると、江戸時代頃からそういった伝承が残され、東北では娘が嫁入りする際、母から娘へとケサランパサランを小分けして与える習慣があるなどとの言い伝えも。

 その正体については、大型の鳥などが小動物を捕らえ、食べた後に排泄された毛が、毛玉状に丸まって地上に落下したもの、また、植物の綿毛が集まって固形化した物などとの説がある。

 実態は今も謎に包まれている不思議な生物。手のひらに乗せてまじまじと観察した岡野さんは「少しの風でも浮き上がり、どこかへ飛んでいきそうになる。幸運を呼ぶかどうかはともかく、せっかく我が家に訪れたので大事にしたい」と話している。