バーベキュー施設のイメージ

バーベキュー施設のイメージ

 飯能市の宮沢湖に来年、本国のフィンランド以外では世界初となるムーミンのテーマパーク「メッツァ」を開園するフィンテックグローバル社(東京都港区虎ノ門、玉井信光社長)が、7月中にも飯能河原にバーベキュー場を実験的に開設する。

 同事業は飯能河原を商業利用するため、新たに設置された官民構成の「飯能河原利用調整協議会」(吉田行男会長)の取り組みによるもので、フィ社は同協議会の一員。

 飯能河原(約3万平方メートル)は、天覧山と並んで飯能市の代表的観光スポット。平成26年には9万人を超える行楽客が来訪し、川遊びや魚釣りなどを主に春から秋にかけて楽しんでいる。

 飯能河原利用調整協議会は地元自治会(3丁目、河原町、本郷、大河原)、飯能地区まちづくり推進委員会、飯能商工会議所、はんのう市民環境会議、奥むさし飯能観光協会、入間漁協、フィンテックグローバル社、名栗川協力会、飯能県土整備事務所、県水辺再生課、市がメンバー。

 河川敷を活用しての飯能河原周辺の観光事業をさらに推進していく環境が整ったなどから、市主導で旗揚げされた組織で、2日市役所での第1回会合では会の目的、水辺空間の活用手法などが説明されたほか、役員選出や今後のスケジュールなどが話し合われた。

 河川敷については、公共的利用しか認められていなかった。が、平成23年の国の規制緩和により、市町村が中心となって協議会を設置し、商業利用する区域について知事指定を受けるなどすれば、河川占用が可能となった。

 宮沢湖の「メッツァ」を軸に、阿須の「あけぼの子どもの森公園」と天覧山を含むこの飯能河原とで回遊性のある都市回廊を構築し、観光飯能の推進を図ると、市が「市まち・ひと・しごと創生総合戦略」(平成27年度~同31年度)に位置付けていること。

 また、飯能市の地域活性化を図るため、昨年6月に同市と「地方創生に関する基本協定」を締結しているなどから、河川利用の際の業務実施団体としてフィ社が選定された。

 バーベキュー場の名称は、フィンランド語で河原を意味する「リバランタ」。堰の右岸側(上流に向かって左側)に開設され、食材やテントなどの機材を持ち込まなくてもバーベキューが楽しめるようにする。提供する肉は1人4種類400グラム、野菜については飯能の農家から届けられたものを用意する。

 整備したデッキエリアでのバーベキューと、予約を受けての飯能河原内デリバリーの2本立てで業務を行う。営業時間は午前9時から午後8時まで。

 同協議会は河川占用エリアについて、大河原地区の「中平河原」から下流、割岩橋までの約1キロメートルを予定。このうち、商業利用する区域についてはフィ社によるバーベキュー場が開設される堰付近と公衆トイレ前のウッドデッキ付近の2か所とする考え。

 ウッドデッキ付近では、奥むさし飯能観光協会(柏木正之会長)が同デッキの貸出しや地元食材を利用した食のイベントなどを実施する。

 フィ社、奥むさし飯能観光協会によるこうした営業期間は10月までの4か月間(実証実験期間)。その後、飯能河原利用調整協議会が来年4月からの同施設利用者を決定する