「未来永劫続くまちへ」 谷ケ﨑市長が2期目訓示

2期目の意気込みを語る谷ケ﨑市長

 4月の日高市長選挙の無投票当選を経て、今月20日に2期目のスタートを切った谷ケ﨑照雄市長は24日、部課長級職員を集めて訓示を行い、意気込みや人口減少策などについて語り、市政推進へ職員の一層の協力を呼びかけた。

 谷ケ﨑市長は冒頭、21、22日に開催した高麗郡建郡1300年記念祭の式典やパレードを振り返り「手前味噌だが、皆さんのおかげで記念祭は大成功だったと思う。市民の方々は満足して帰られたのではないか」と職員に感謝。

 2期目のスタートにあたっては「今回の選挙は無投票だった。選挙で選ばれた場合、何人くらいの方が自分を支持してくれたのかが数字で分かるが、無投票の場合は分からない。皆さんと共にやってきた4年間の成果を理解して頂いた結果と思う反面、責任の重さを改めて感じている」。

 さらに「これからを担う子どもたちが、住んで良かった、住みたいと思えるまちとなるよう、日高市が未来永劫続いていけるように皆さんと力を合わせていきたい」と意気込みを述べた。

 職員に対しては「教育、子育て支援、高齢者問題など多様化する課題に対し、常にスピード感を持って仕事にあたって欲しい」と求めた。

 市の抱える課題については、「特に大きな課題は2つ。一つは市が重点的に取り組んでいく課題をまとめた“まち・ひと・しごと創生総合戦略”を定めたが、職員の英知を集めてこれを進展させることが大切」と指摘。

 「もう一つは人口減少対策。日高市もご多分にもれず、平成23年10月をピークに人口が減っている。ピーク時に比べると1000人以上減っている。1000人減というのは、5万7000人規模のまちにとっては非常に大きな影響力がある。人口が減れば経済にも大きな影響を及ぼし、企業も需要が減れば生産力を落とし、雇用も減る」とした。

 「何らかの手を打っていかなければならない。他の市町村と同じことをやっていたのでは、人口減少は食い止められない。思い切った政策に取り組んでいく必要がある」と述べた。