エネルギー使わない暑さ対策 「緑のカーテン」

ポットに種まきを行う会員たち

 はんのう市民環境会議(木川一男会長)の生活環境部会(西久保信夫部会長)は、エネルギーを使わない暑さ対策として、緑のカーテン作りに取り組んでいる。

 今年はこれまでのゴーヤに加え、ヘチマとアサガオの種まきを行い、合計で850ポット分の苗作りを実施した。

 緑のカーテン作りは身近で出来る地球温暖化防止策として、夏に向けてツルの伸びる植物を育てて木陰を作り、照りつける日差しを少しでも遮断し、建物内の温度を下げようというもの。

 緑のカーテンは、日が当たると水分蒸発作用により葉の表面温度が下がり、葉の間から冷風が流れ込み「自然のエアコン」となる。

 さらなる普及を図るため、毎年一般家庭や事業所などを対象にコンクールを実施しており、今年も秋に募集し、優秀な作品を表彰する予定。

 今回の苗は6月4日に市民活動センター(丸広飯能店7階)で開催される「環境フェスタ2016」内で無料配布される。コンクールへの応募が条件。また、苗の発育状況によっては予約制となる場合もある。

事務局を務める環境緑水課は「今年も暑い夏が予想される。つる植物を栽培することで直射日光を避け、室内の温度を下げることで省エネルギーに貢献する。ぜひ省エネに繋がるので、多くのご家庭で育ててもらえたら」と話している。

 はんのう市民環境会議は、自然や環境を守り、育てていくために市民、事業者、民間団体、市が相互に協力していく集まりとして平成15年11月に設立。まちなか清掃活動やCO2削減・ライトダウンキャンペーンなどを実施している。

 生活環境部会の他に自然環境部会、地球環境部会、天覧山谷津の里づくりプロジェクト、放射能関連プロジェクトなど分野別に活動を展開している。会員数は一個人が344人、63事業所・団体が所属している。