多彩な事業通じ紹介 「高麗1300」が総会

総会で挨拶する大野理事長

 高麗郡建郡1300年にちなんだ多彩な記念事業を展開している高麗1300(大野松茂理事長)の平成28年度総会が14日、日高市生涯学習センターで開かれ、平成27年度事業報告・同決算、28年度事業計画・同予算などが承認された。

 日高・飯能周辺に高麗郡が設置されてから1300年の節目を迎えた今年度は、市と連携し騎射競技大会や歴史講演会などの事業を開催する。

 飯能・日高周辺地域の行政・民間の関係者などで構成される同会は平成23年に高麗郡建郡1300年記念事業委員会の名で任意団体として発足し、平成28年以降も継続的に活動を展開することを目的に昨年4月に法人化し、名称を新たに高麗1300とした。

 高麗郡にちなんだ地域間の連携や交流を目的に、これまでに歴史シンポジウムや「高麗王杯“馬射戲~MASAHI~騎射競技大会”」の開催、小冊子「高麗郡建郡1300年入門Q&A」の発行、「高麗美舞(びまい)体操」の考案、研究活動組織「高麗浪漫学会」の設立などを実施し、地域の歴史や文化を紹介。

 節目を迎えた今年度は、4月に日韓友情フェスタや高麗王・若光ウオークを開催したのをはじめ、市と共催して6月19日に漫画家の里中満智子さんを招いての「渡来人の里フォーラム」、7月31日に公開歴史講演会、11月26・27日に第5回高麗王杯「馬射戲~MASAHI~大会」、このほか、高麗郡1300年大学、「歴史ミニガイド」の発行などを計画している。

 総会には来賓として日高市の谷ケ﨑照雄市長、山田一繁市議会議長、鶴ヶ島市の藤縄善朗市長らが出席。大野理事長は「これまでに皆様の協力を得て多彩な事業を展開し、高麗郡建郡1300年の意義を多くの方にご理解頂き感謝している」と述べ、節目の年を迎え一層の協力を願った。

 総会終了後には高麗神社に会場を移し、高麗郡建郡1300年記念日と「まんが高麗王若光物語」出版記念を祝う祝賀会を開催した。